天国はまだ遠くの評価
天国はまだ遠くについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
天国はまだ遠くの感想
心が疲れた時、田舎暮らしは良いものだ
主人公の23歳の女性が、仕事や生活に疲れきって、自殺する事に決めた後のお話。特急で2時間とタクシーで30分の北の山奥に行って、そこにあった民宿たむらで宿泊をし、その晩、ため込んだ睡眠薬14錠で自殺する事にするが、ぐっすり眠って起きただけだった…その後、21日間をそこで過ごし、心の再生を果たして、再び元居た街に戻って行く。というお話です。主人公が選ぶ睡眠薬は、なかなか死ねない方法なのになあ、と思ったらやはり生き延びている。そこからの立ち直りがいやにあっさりしていて、「この人、本当は死にたくなかったんじゃ?」と思わせた。民宿の若旦那、田村さんが、いい味出している。でも、30歳で、ミスチル知らなかったりするんだろうか?そんなに吉幾三に傾倒しているものだろうか?いくら田舎とは言え…と思いました。最後の別れのシーンで、恋愛感情の有無はわからないけれど、ずうっと一人で暮らしてきた田村さんにとって、...この感想を読む