破戒のあらすじ/作品解説

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

破戒

5.005.00
文章力
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
5.00
設定
5.00
演出
5.00
感想数
1
読んだ人
1

破戒の評価

総合評価
5.005.00
(1件)
文章力
5.005.00
ストーリー
5.005.00
キャラクター
5.005.00
設定
5.005.00
演出
5.005.00

評価分布をもっと見る

破戒の感想

投稿する

人間の奥底を考えさせられる!「破戒」

過去の身分を隠して生きるということ「穢多」中学の歴史の授業で、士農工商という身分制度があり「人として扱われなかった身分の人を穢多・ヒニン」と呼んでいたと教師から教わり、それ以上の詳細を述べなかったと記憶に残っていた。思春期に入った当時の私にとって、人として扱われることのない「その人達は、どのように生きていたんだろうか?」と一瞬脳裏をよぎったけれど、詳細を調べることもせず「そのような人達が昔存在していた」ということだけを私の胸にとどめておいた。主人公瀬川丑松の下宿先から「穢多」という身分が明かされてしまった大日向に対し、人々の憎悪と罵詈雑言、丑松自身も青年教師として「穢多」という身分を隠しながら、只管に生きているその姿を通し、私は苦々しく見えないガラスの破片が心にチクチク刺さる思いで読んでいた。「人として扱われない人達」あの当時歴史の教師がそれ以上話さなかったことが、この小説には凝縮して...この感想を読む

5.05.0
  • marosanmarosan
  • 163view
  • 2382文字
PICKUP

破戒に関連するタグ

破戒を読んだ人はこんな小説も読んでいます

破戒が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ