秘曲 笑傲江湖のあらすじ・作品解説
『秘曲笑傲江湖』は、中国はもちろん、台湾やシンガポール、華人のコミュニティといった中華圏でも人気のある小説家・金庸による武侠小説である。日本では、徳間書店から全7巻の単行本が、徳間文庫からは全7巻の文庫版が刊行されている。 2001年には中国の国営放送局CCTVでドラマ化され、全40話が放送された。このドラマは、日本でも2005年10月からチャンネルNECOで、2009年9月からはMATVムービーアジアで放送されている。また、M3エンタテインメントから日本語版DVDも発売されている。 物語の舞台は、明代あたりの中国大陸である。そして主人公は、華山派(金庸の武侠小説では武術に長けた名門)の弟子で、明るくおおらかな性格から皆に慕われている令狐沖。彼は、剣術では無敵の強さを誇るが、はかりごとに向いている性格ではない。この作品は、令狐沖が陰謀やクーデーター、華山派同士の内紛などに巻き込まれ戦う姿を描いている。
秘曲 笑傲江湖の評価
秘曲 笑傲江湖の感想
林平之が主人公だと思っていると・・・
数ある金庸作品の中でも、トップクラスの人気を誇る主人公『令狐冲(れいこちゅう)』が登場するこのシリーズ。どんなキャラクターなんだろうと、ワクワクしながら読み進めると・・・。なんや関係無いキャラクターにばっかり、ストーリーに関わってくるなぁという印象です。いつもの金庸先生のパターンとはいえ、冒頭は全然関係ないところからストーリーが語られるのはよくある事。気にせずに読み進めていくと、本巻中盤で、ようやく主人公がストーリーに関わり始めました。崋山派の1番弟子とはいえ、武芸の腕前は空前絶後というほどではなく、口八丁手八丁のコミュ能力に長けているタイプの主人公です。様々なトラブルに巻き込まれますが、半分は自業自得な気もするところが微妙ですw。