斜め屋敷の犯罪の評価
斜め屋敷の犯罪についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
斜め屋敷の犯罪の感想
三次元ミステリーの傑作
殺人事件の舞台2012年6月、建築家の安井俊夫氏の「謎解きは設計図と共に」というエッセイが新聞に掲載されました。幼い頃からミステリーファンであった安井氏が、「ミステリーファンが建築に、建築好きがミステリーに、興味を持ってほしい」という思いから、推理小説に出てくる建物の図面を描いたり模型を作成したりしていたという内容です。また、費用の試算なども行っており、『斜め屋敷の犯罪』に登場する斜め屋敷は5億円程度であるという興味深い見積もりが出ています。このように島田作品に登場する”建物”、すなわち殺人事件そのものよりその舞台に関心を持つ人は少なくないのですが、中でもこの斜め屋敷はミステリーファンにとって「館シリーズ」(綾辻行人著『十角館の殺人』に代表される連作ミステリーの総称)並に有名な建物なのです。では、島田荘司にとって、殺人事件の舞台たる”建物”とは何なのでしょうか。設計図から作るミステリーミステ...この感想を読む