スイッチを押すときのあらすじ・作品解説
『スイッチを押すとき』は文芸社より刊行された日本の作家、山田悠介の小説である。 若年層の自殺防止を目的として、青少年自殺抑制プロジェクトをスタート。少年少女の心臓に、スイッチで心臓を止めることのできる装置を付け、自殺をする時の精神分析をしようというもの。主人公はプロジェクト施設の監視員となった青年。彼は施設で育ってきた4人の17歳の少年たちと出会う。彼らの過酷な状況と、それをどうにかして生き抜こうとする姿を見て同情してしまった青年は、少年たちと施設の脱走を試みるが…。 若年層を中心に人気を博している山田悠介の現代社会の問題を綴りながらも、社会に翻弄される少年たちとそれを支えようとする大人の姿を描き出した作品となっている。処女作『リアル鬼ごっこ』でホラー作品の印象がある作者だが、この作品のクライマックスは一転して感動するものとなっているが、山田悠介独特の最後のどんでん返しもあり、感動と驚きのラストとなっている。
スイッチを押すときの評価
スイッチを押すときの感想
設定は面白かったです。
若い人に人気という山田悠介さんの作品。とにかく表紙買いでした。山田さんの作品は設定は面白いのが多いです。青少年自殺抑制法?みたいなものが始まって、選ばれた5才の子ども達が本人には心臓の手術と偽られてチップみたいなものを埋め込まれ、10才になったら収容され実験が始まり、子どもたちはスイッチを渡される。そのスイッチを押すと、埋め込まれたチップが作動し死ぬ。収容所のなかで監視されながら子ども達は自分の意志で押すことが出来るという設定です。山田さんの本は主人公が結構死んだりするんですが、今回も主人公が死んで、やっぱり…と思いました。山田さんは普通の一人の人間が抗ったって結局は大きな力には叶うわけはない、と思ってるのかな?なんて考えました。読んでて感情はあまり分かりませんでした。ただ本の最後に舞台化がされたと書いてあったのでそれは観たいと思いました。
山田悠介ワールド
この作者の山田悠介さんは、ほかの作品でもそうですがありえないことをさお現実的に書くのですこし恐ろしいところがあります。もしこんなことが現実社会にあったとしたらとてつもないな、とありもしないのにめちゃくちゃ考え込んでしまうことがあったりして、少しこの作者から離れたことがあるくらいです。スイッチを押すとき。これは自分で生と死を決めることができるスイッチが目の前にあるなど、それだけで恐ろしいです。死にたい、と思う方は結構いらっしゃると思いますが、このスイッチが目の前にあったときそんなあっさりと押せるわけがないのです。私は少し難しいお話だと思いました。
この本から山田悠介さんにはまりました!
山田悠介さんの本って、なんか独特の雰囲気ありますよね?あるんですよ。(笑)見るひとによったら、ワンパターンと言う意見もあると思うけど、私わそのワンパターンにはまってしまいました。まずオチがよめない!私だけ?そんなことわないはずです!いい意味でも悪い意味でも裏切られ続けています!この本わ、ネタバレなしでわちょっと語れないかなー。でも、文章力もキャラクター性もだいすきです。物語の設定わ現実ばなれしすぎているのに、ある意味生の人間性と言うか…人間関係と言うか。自分だったら…と、ふと考えてしまっていました。なんていうか、無駄がない!って感じですかね。小説って読み飛ばしたくなる場面ってるじゃないですか?そこがないってとこが嬉しいです。これにわ続編(?)もあるのでよんで損わしないですね。あ、このDVDもみたけど、それわ正直おもしろくなかったです。。。私的にわ。