心と響き合う読書案内の評価
心と響き合う読書案内についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
心と響き合う読書案内の感想
本書にがっかりした人に。小川洋子の「成り立ち」から「超邪道な活用方法」まで
直筆のエッセイと思うとちょっとがっかり本書がラジオ番組での本の紹介を書籍化したもの、と皆さんは手に取る時点でご存じだっただろうか?私は正直なところ、知らずに購入してしまった。300ページにもわたる冊子ではあるものの、全体を通しての起承転結などは無い。その上小川洋子的文章の美しさも薄く、何じゃこりゃ?と最初に思った。文章レベルとしては児童向けの読者啓蒙本か?とも思えるが、それなら「ラマン」なんていう性描写てんこ盛りの作品を扱うはずもない。からくりを知ればうなづける。そりゃトークとライティングでは口調が変わるよな、と。正直こういう種類の本って表紙にラジオ番組書き起こし、とか明記してほしい、と思うのは私だけではあるまい。「小川洋子」って書いてあれば彼女が書いた文章と思って手に取るのが読者だ。いくつも賞を取った作家ってこのように利用されるものか、とちょっと寂しい気もしてくる。しかし、本書をきっ...この感想を読む