星新一時代小説集 天の巻の評価
星新一時代小説集 天の巻の感想
基本昔から人のやっていることは変わらない
ごみ収集の作業員と政治家どこかの国で、ごみ収集の作業員がストライキして、困っているという話を聞き、一緒にいた友人と「ごみ収集の人は偉い!」「改善を訴えるのは当たり前だ!」と盛りあがったことがある。考えてみれば、誰もやりたがらない仕事をしてくれているわけだし、誰かがしてくれないと、地域がごみで溢れかえるのだから、これほどかけがえのない存在もない。なんて、当たり前のこととはいえ、改めてありがたく思えて、友人との話はさらにヒートアップし「政治家の人よりよほど偉い!」「政治家なんていなくなってもいいけど、ごみ収集の人は大切にしないと!」と暴言まで吐きだす始末だった。ただ、思い返すに、あながち暴言でもなかったように思う。汗水たらしてごみを収集しにまわる作業員と、議会は休むは出席しても眠るわの政治家と、どちらが尊く偉いのかなど、聞くまでもないことだ。この小説を読むと、政治に携わる人間は、昔から変わ...この感想を読む