PILのあらすじ・作品解説
PILは、ヤマザキマリの漫画作品で、オフィスユーにて2010年に連載を開始、単行本として全1巻を刊行している。 今作品は、働くことをテーマにしており、女子高に通う女子高生の波多野七海(ななみ)を中心に描いている。 1983年。今月の残り10日の生活費3万円をおじいちゃんに無駄使いされてしまった女子高生・七海は登校後、アルバイト情報誌を見ていた。七海はミッション系の女子校に通っているが、金や生活、社会などと隔絶された中で生活していることを場違いだと感じていた。帰宅後、浪費癖のおじいちゃんの無駄使いや屁理屈にうんざりしていしまい、この世で頼れるのは自分のみと達観する七海。先日アルバイト情報誌で見たちり紙交換のバイトに募集するため、イワモト興業をたずねた七海は、偶然クラスメイトの笹(ささ)と出会う。笹の父は弁護士をしており生活に困ってはいないが、アルバイトに憧れを持っていた。 二人は採用され、社長と30歳の男性との4人で交換作業に出るのだが、散らばった新聞をまとめたり、途中で交換用のトイレットペーパーがなくなったり、作業で手が汚れたり、働くことが大変だと実感する。