若きウェルテルの悩みの評価
若きウェルテルの悩みについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
若きウェルテルの悩みの感想
不幸な恋
言わずとも知れたゲーテの処女作でベストセラーになった本である。しかし原稿の途中で出版されたことを知っている人は少ない。完全原稿をかいつまんで言えば、最終的には婦人に恋をしていた少年は自殺をしてしまう。これはあまりにも陰惨な結末だと述べる人もいるかもしれないが、恋の力とはそれほど大きいのである。私は男性なので恋い焦がれた少年の気持ちを代弁すると「恋は人を盲目にする」のである。とはいっても男性の場合は熱しやすく冷めやすい場合が多い。女性はその反対である。ここでショーペンハウアーの言葉を借りれば「天才の人生とは正に悲劇の連続である」なのである。これを踏まえてもう一度読んでみると大分印象が変わるので試してみてもらいたい次第である。