ある日、アヒルバスの評価
ある日、アヒルバスの感想
元気をもらえるお仕事小説
山本幸久さんの小説は初読でしたが、すごく面白く、飽きることなく読めました。このお話は都内にある観光バス会社、「アヒルバス」に勤めるバスガイドの高松秀子・通称デコが主人公のお仕事小説。デコはベテランの先輩からはみっちりしごかれ、なおかつ新人の研修をする立場にもなってしまうといういわゆる中堅の立場。先輩のしごきに耐え、新人の研修に奔走し、当然バスガイドとしてツアーバスにも乗ってお客様にも接する。おまけにお客様は一癖あったり、事件をもたらしたり。こうなるとドタバタ奮闘記という雰囲気になりがちですが、デコの仕事に対する姿勢や想い、そして何より一生懸命なのが伝わってきて、すごく元気をもらえます。ストーリーも面白かったですが、それぞれの登場人物についたあだ名が面白くて、くすりと笑わせてもらいました。
一生懸命だからカッコイイ
山本幸久さんのお仕事小説、今回はバスガイドさんです。株式会社アヒルバスの観光バスガイドのデコこと高松秀子さん。特に憧れていたわけでもないバスガイドさんになったけれど辞めるほどの理由もなく、毎日を忙しく過ごしてるのですがそれが何だかカッコイイ。鋼鉄母さん(先輩ガイドさん)の厳しい指導に耐えやりたくもない新人研修の担当をしツアー客の中の結婚詐欺+盗撮野郎を捕まえ研修から逃げ出した新人さんを追跡し・・・と、面倒なことだらけだけど、常に一生懸命なデコ。その姿が格好よくて、思わず応援したくなる。今の仕事がイヤだなぁと思っている人に、ぜひ読んで欲しい。目の前に一生懸命な人はカッコイイよ、と教えてくれる1冊。
ある日、アヒルバスの登場キャラクター
高松秀子
よみがな:たかまつひでこ ニックネーム:デコ 性別:女性 国籍:日本 所属:アヒルバス 特徴:新人の指導係 特技:両親(40代半ば)の世代の歌謡曲に詳しい 癖:ツアー参加者や新人にあだ名をつける 職業:バスガイド 悩み:新人教育