ある日、アヒルバスの評価
ある日、アヒルバスについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ある日、アヒルバスの感想
元気をもらえるお仕事小説
山本幸久さんの小説は初読でしたが、すごく面白く、飽きることなく読めました。このお話は都内にある観光バス会社、「アヒルバス」に勤めるバスガイドの高松秀子・通称デコが主人公のお仕事小説。デコはベテランの先輩からはみっちりしごかれ、なおかつ新人の研修をする立場にもなってしまうといういわゆる中堅の立場。先輩のしごきに耐え、新人の研修に奔走し、当然バスガイドとしてツアーバスにも乗ってお客様にも接する。おまけにお客様は一癖あったり、事件をもたらしたり。こうなるとドタバタ奮闘記という雰囲気になりがちですが、デコの仕事に対する姿勢や想い、そして何より一生懸命なのが伝わってきて、すごく元気をもらえます。ストーリーも面白かったですが、それぞれの登場人物についたあだ名が面白くて、くすりと笑わせてもらいました。