チ・カ・ラのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,135件

チ・カ・ラ

3.253.25
画力
3.75
ストーリー
3.00
キャラクター
3.00
設定
3.25
演出
3.25
感想数
2
読んだ人
2

チ・カ・ラのあらすじ・作品解説

チ・カ・ラは、和田尚子の漫画作品でコーラスにて2008年5号から9号、2008年11月号から2009年1月号、2009年3月号から5月号にかけて連載、単行本を全2巻刊行している。 今作品は、大正時代を背景に新聞社・集英日報の一人娘・真田千華羅(さなだ ちから)と幼なじみの武藤静枝の兄・達道(さとみち)との淡い恋を描く大正ラブストーリー。 目覚まし時計で目が覚め、大急いで登校する千華羅の姿があった。日本橋区にある自宅から京橋区を駆け足で行くと新しいカフェがまたできたことに気づく。そこから数分先の銀座煉瓦街には父が経営する集英日報があり、挨拶がてら寄ると父は大きな記事が出る、注意せよと千華羅に告げた。 女学校に登校後、月に一度の銀座倶楽部を発行し記事を友人に配布していると担任が教室に入り武藤静枝を紹介する。静枝は療養を終えて東京に戻って来ており、実は千華羅と幼なじみであった。昔話に花を咲かせる二人は自然と静枝の兄・達道の話になり、千華羅は自宅に招待される。翌日、武藤邸を訪れた時、車で乗り付けた男たちが千華羅をさらおうとした時、竹刀を持った達道が現れ暴漢を阻止、達道と千華羅の二人が再開した。

チ・カ・ラの評価

総合評価
3.253.25
(2件)
画力
3.753.75
ストーリー
3.003.00
キャラクター
3.003.00
設定
3.253.25
演出
3.253.25

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チ・カ・ラの感想

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女性が自分らしく生きたいと思うようになる移行期の時代を描く

新聞記者の家で育てられたチカラ言論の自由を掲げ、政府の汚職に立ち向かう強い集英日報。その一人娘として育てられたチカラは、小さなころからお転婆で元気いっぱいの女の子。女学校に通いながら、将来は父の会社を継いで新聞記者として働きたいという夢を持っていました。スタートの時点で、なんか難しい話ばっかりになりそうだなーって心配でしたが、読み進めていけば、恋物語でしたね。お互い自由に伴侶を選べない時代。これからは自由恋愛の時代だと分かってはいても、家柄や世間体・体裁を考えて堂々と口にはできない。こんな歯がゆい時代があったんだなーって思うとせつないね。まー今の時代よりも離婚率は絶対低いだろうけど。何せ財産のかかった結婚だからね。今は自由に恋愛ができ、自由に結婚ができ、恋愛しないこともでき、そして自由に離婚ができる。人と人とのつながりは果たして縛られていたほうがよかったのか、それとも自由であるべきだっ...この感想を読む

3.53.5
  • betrayerbetrayer
  • 87view
  • 3026文字
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自分らしく生きていきたいといつの世代も思っていたと知る

親の背中を見て志した夢チカラは女学校に通う女性。政府の汚職をすっぱ抜いて毅然と立ち向かう、集英日報の一人娘である。言論の自由が叫ばれるようになった時代で、女の人だって働きたいと思い始めたちょうどそのあたりを描いている。チカラは圧力に負けずに真実を伝えようとする父親の新聞社を誇りに思っていたし、自分も新聞記者になって働きたいという夢を持っていた。ちょうど時代を表現しているというか、そういう人だった。初っ端がすごーく堅苦しい印象で、こりゃー伝記にでもするんだろうか?と思う始まりだった。ところが内容は言論の自由よりも恋愛の自由を描いている物語だったというオチ。男も女も自由に伴侶を選べるわけではなかったときに、それでも好きな人と一緒になりたいという気持ちはあったわけで、いつの時代も恋って大変だったんだなーと感じるお話だ。あれ?親の背中を見て志した夢は…どうした?と思ったりもするが、この短さでど...この感想を読む

3.03.0
  • kiokutokiokuto
  • 90view
  • 3002文字

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