江戸川乱歩異人館のあらすじ・作品解説
江戸川乱歩異人館は、ビジネスジャンプで不定期連載したのち、グランドジャンプPREMIUMを経て、グランドジャンプへと移行していった作品である。2015年の時点で単行本は10巻まで発行されている。 江戸川乱歩の作品を山口譲司が漫画化した作品。オリジナルのアレンジが加えられていて乱歩の原作とは結末等が若干異なっていることがある。推理・犯罪を主に取り扱っているため、死体や血しぶきなどの凄惨なシーンも少なくない。それぞれの話のタイトルが「~男」で統一されているという特徴を持ち、これは取り扱った乱歩の作品によって変わっていく。例えば「鏡地獄」であれば映男、「双生児」であれば偽男となる。またこの作品では、江戸川乱歩本人がひとりのキャラクターとして登場し、物語の語り部をにない、明智小五郎と会話を交わしている。こうして乱歩をキャラクターに落とし込んだことで、乱歩の小説を幅広く漫画化することに成功した作品である。