なにかもちがってますかのあらすじ・作品解説
なにかもちがってますかは,2009年からgood!アフタヌーンに連載されている鬼頭莫宏の漫画。コミックスは2015年1月現在、4巻まで刊行されている。コミックス2巻・3巻・4巻は,著者が別雑誌で連載している『のりりん』のコミックスと同時に発売された。 普通の中学3年生である日比野光(ミッツ)が,転校生の一社高蔵(イッサ)に自身が持つ特殊な能力を見いだされ,イッサにその能力を世の中の間違いを正すために使うよう強要されることから始まるSF作品である。中学生ゆえに順風満帆に進まない世直し計画に対して二人が奮闘する様子に,周囲の人間との関係が絡んで物語が構成されている。 著者の代表作である『なるたる』や『ぼくらの』と同様に,特有の細い線で描かれた華奢で現代的な主人公たちの言動を中心に物語が進行し,正義などのシリアスなテーマを扱ったSFとなっている。その一方,それぞれの登場人物の個性がユーモラスに描かれる場面も多い。
なにかもちがってますかの評価
なにかもちがってますかの感想
なにかもちがってますよ
相変わらずの鬼頭イズム中学時代のポエム思想に思い当たる節のない人はそういないが、ここまでパンチの効いたやつはそういまいって感じのイッサをまずは笑おう。まあ、色々こじらせすぎたんだね。いちおう「もち」がえていない部分もしっかりあるあたりがまた中学生らしい。今の時代では中二病などと揶揄されてしまうあの頃の考え方というものは、実は正しい部分もたくさん含まれている。この世の仕組みに対して、あるいは大人の言い分に対して、何かがもちがえてると感じて始まる反抗期は決しておかしいことではない。では何が問題なのかといえば、ようするに「世の中もおかしいが、お前もおかしい」という言葉に尽きる。文句は言えるが、ロクな代案はないというアレだ。そのくせ偉そうな発言をしていては、呆れられるのも当然。漫画というのも作るの難関批評は簡単である。おごらず、作者に敬意を持ちましょう……と、自戒も十分刻んだところでイッサの思...この感想を読む
超能力
「なにかもちがってますか」は鬼頭莫宏先生の漫画です。超能力をもっているけど、気弱な男日比野と、電波な思考回路をつかって殺せ殺せと日比野に命令してくる一社。このふたりが出会い、始まる世直しを描いた漫画となっています。まず主人公の日比野。ごく普通の生活を送っていたのに、ある日誤って同級生を殺してしまうんです。日比野には超能力があり、周囲の領域同士を交換する力があるんだけどいまいち精度が悪い。その精度の悪さ故に誤って同級生の体内とコンクリートを入れ替えてしまったのが原因でした。こわっそんな日比野と間違った正義をもった一社がこれからどんなことを巻き起こすのかドキドキです・・・