終点のあの子の評価
終点のあの子についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
終点のあの子の感想
都内有名私立女子高校のスクールカーストの話
綺麗でかわいい装丁だなあと思って、手にとりました。読みやすく、綺麗な文章でした。都内有名私立女子高校1年の少女達の話3話と、そこ出身の美大4年生の女の子1話の構成になってます。女子高校の話は、スクールカーストの話で、美大生の話は、カーストから外れていた少女のその後、の話です。4つの短編たちは、皆ゆるく繋がっていて、最初から順に読むのをお勧めします。3話目の、「ふたりでいるのに無言で読書」が、とても良かったです。カーストの違う二人が、相手を認め、仲良くなって…という話なのですが、この経験を経る事によって、二人とも、きっと素敵な大人になっていくのだろうと、明るい気持ちになります。違うカーストの人間を認めることは、きっといい経験になるでしょう。高校時代は、上手く行かなくても、大人になったら、また違うかもしれないという希望があります。読後感がすごくいい!という本ではないけれど、それぞれの少女達...この感想を読む