天地明察の評価
天地明察についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
天地明察の感想
目のつけどころが光る一作
まずこの本は第7回の本屋大賞を受賞しているということを紹介しておきたい。というのも私がこの本を読んだきっかけというのが、まさに本屋大賞の受賞だったからである。読む前は正直なところ全く期待をしていなかったと言っても過言ではないと思う。とにかく自分の中でも話題性が先行していて、内容は大したことがないだろうというくらいにしか考えていなかったのである。ましてや主人公は貞享暦を作ったとされる渋川春海(安井算哲)であり、日本史の教科書でかろうじて聞いたことがある程度の人物だった。しかし読み進めていくうちに、どんどんのめり込んでいった。そしてこのテーマで本を執筆した冲方丁さんは本当に目のつけどころが素晴らしいと感じた。読んで損はないので、一度は読まれることをおすすめしたい。