ドラゴンクエスト 天空物語のあらすじ・作品解説
ドラゴンクエスト天空物語とは、「ドラゴンクエスト5天空の花嫁」を元にした幸宮チノによる漫画作品である。 この漫画はゲームの主人公の双子の兄妹視点での冒険物語で、ゲーム中では語られなかった主人公とその妻が石像にされ行方不明になった空白の期間に焦点をあてている。 王子テンと王女ソラがサンチョと父親の連れていた仲間のモンスターと共に旅立ち、父親を見つける所までの話。最終巻の11巻ではその後日談も少し収録されている。ゲームのコミカライズ作品としてはオリジナル要素が強く、ゲームには登場しない地名やキャラクターが多い。また、ゲームではモブキャラであったドリスがメインキャラに昇格している等の変更もある。 1997年に「月刊少年ギャグ王」で連載が始まるが、休刊などの事情で掲載誌の変更が多く、最終的には「月刊Gファンタジー」にて2004年に連載を完結している。 単行本は全11巻となっており、カバーには4コマ漫画も掲載されている。
ドラゴンクエスト 天空物語の評価
ドラゴンクエスト 天空物語の感想
7年間の空白に
日本における二大RPGの一つドラゴンクエストⅤ。プレイしたことがある方ならば説明の必要すらないかと思いますが、中盤に敵の呪いによって主人公とその妻が石化してしまうというイベントがあります。この時、二人には双子の赤ん坊をお城に残したままであるのですが、石化してしまった二人は石像を見つけたと勘違いした者たちの手によって売られてしまい子どもたちからはおろか、二人の間すらも離れ離れになってしまいます。その後、7年物月日が経った結果他ならぬ子供たちの手で呪いが解かれ、主人公は元に戻るわけですが…この7年の間の物語は原作上ではほとんど語られていませんでした。その7年の間の物語を漫画にしたのがこの天空物語です。主人公たちの双子の子どもたちはそれぞれテンとソラと名付けられており、まさしく天空シリーズを象徴する名前となっています。テンとソラの二人がある程度成長し物心ついたころに、主人公の仲間のモンスター...この感想を読む