チャイムのあらすじ・作品解説
チャイムは水沢めぐみによる漫画で、集英社の少女漫画誌りぼんに1989年4月号から1990年5月号にかけて連載された。単行本はりぼんマスコットコミックスから全3巻が刊行されたが、2015年時点では絶版になっている。その後集英社文庫から全2巻の文庫版が刊行された。連載終了後、りぼんオリジナル1990年初夏の号に番外編が掲載されており、コミックス版と文庫版の両方に収録されている。 私立桜坂学園中学の写真部に所属する3年生の立原朝子を主人公としており、彼女の中学校最後の1年間の心の揺れ動きを繊細なタッチで描いている。始業式に遅刻しそうになり桜の木の下に倒れ込んだところに、同じ中学校に通う陸上部の少年、高野良介が声をかけたところから物語が始まる。なお、登場人物の生年設定は連載当時を基準に決められており、例えば主人公の朝子は1975年生まれである。 なお、作中に重要な要素として登場する鉄橋は小金井市の武蔵小金井駅の近くに実在するものであったが、2015年時点で既に撤去されている。