猫の神様の評価
猫の神様の感想
猫を飼っている人は必読!
公園で拾った2匹の猫。ほどなくして1匹が病気で亡くなり、残された1匹もまた病魔に侵され、長い闘病生活が始まります。筆者の文章はとても淡々としていて、深刻な病状にも取り乱すという事はありません。刻々と死が近づいていることを感じながらの、日々、黙々と病院に通っては、獣医の先生と試行錯誤しながらの治療が続いていきます。けれども、読み進んでいるうちに、淡々とした語り口から、溢れるほどのぎじゅ太とみゃ太への愛情を感じた時、思わず頬を涙が伝っていきました。何度読んでも涙は止まりません。今、我が家には死とは無縁に見える元気な猫がいますが、いつの日か、この本のように、別れの日が来ることをはっきりと感じた一冊でした。猫を飼っている人には必読本だと思います。