アレクサンダとぜんまいねずみの評価
アレクサンダとぜんまいねずみの感想
憧れの危険
わー、懐かしい。これ国語の教科書で読んだ記憶が!…と思って軽く調べてみたら、今世紀になってもまだ掲載されてるらしくてびっくり。人間に愛されない「本物のネズミ」と、愛されている「ぜんまいネズミ」。ある時ふたりは出会い、心を通わせ友達になります。本物のネズミはぜんまいネズミを羨ましく思うことから、自分もそうなりたいと願うのです。が、そのうちに本物のネズミは、ぜんまいネズミの宿命を知ることになります。いざその変身のチャンスに恵まれた時の、本物のネズミがとった行動が核になっている物語です。自分よりも恵まれたものになりたい、待遇を上げたいという本物のネズミの気持ちが痛いほど理解できてしまいましたが、その願いが持つ危うさも同時に気付かされることになりました。これ小2の教科書に載っていたようですが、子供の頃は純粋に、ネズミさん達頑張れ!でいてほしいかも。