アバターの評価
アバターについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
アバターの感想
現代の風刺画のような作品
流行の取り入れ私は山田悠介の作品を何作か読んだことがあるが、一番好きな作品がこのアバターである。タイトルにもある通り、この作品にはアバターを着せ替えるというケータイゲームが登場する。ここに時代の流行が関わってくるだろう。昔はテレビにつないでゲームをプレイするのが主流だったが現在ではケータイひとつあればどこでもゲームができるようになっている。これはゲームへの依存を意味する。自分がケータイゲームなんかにハマるわけがないと思っている人ほど、ゲームの沼に落ちてしまうのだ。この作品の主人公がまさにその最たる例である。初めは何の興味もなかった主人公が、あっという間にゲームの罠に飲み込まれていく。ジェットコースターのような場面展開この作品の1番の魅力は、やはり主人公がどんどん落ちていく様である。初めは父親の遺品を売り、犯罪に手を染め、そしてアバターのようになりたいと整形までしてしまう…。現実ではありえ...この感想を読む