動物農場の評価
動物農場についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
動物農場の感想
おとぎ話風ではあるが
たくさん動物が出て来て、一見おとぎ話風ですが、「1984年」の著者ジョージ オーウェルによる、痛烈な、社会主義の皮を被った全体主義に対する批判です。農場主である人間に酷使され、搾取されていると知った家畜たちが、その人間たちを革命によって追い出し、自分たちの手で動物の楽園を作ろうとします。そこまではいいけれど、リーダーである豚が権力を独り占めし始め、いつの間にか人間がいたときよりも酷い状態になっていきます。リーダーの豚をソ連のヨシフ スターリンに準え、トロツキーやレーニンに準えた豚も出て来ます。第二次世界大戦末期、まだソ連が英米と同盟国だった頃は、この小説を出版できなかったとか、確かにあからさまですからね・・・。