『アンネの日記』の評価
『アンネの日記』についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
『アンネの日記』の感想
色褪せないアンネの日記 ~アンネが私たちに教えてくれること~
今さらのアンネの日記 アンネの日記は聖書に次ぐベストセラーなどと言われるが、今回読んでみて、世界中で読み継がれている理由がよくわかった。アンネの日記は私たちに、ただ戦争の悲惨さを教えるだけではない。自分の意思を持ち考えることの大事さを伝え、人間の持つ可能性を信じさせてくれる。 学生時代、推薦図書としてアンネの日記が挙げられていたこともあったが、読んでみようとしなかったのはなぜだったか…。はっきりこれといった理由はないが、あまり変化のないであろう隠れ家生活の記録を退屈に感じそうだったのと、日記を書いた少女が悲惨な最後を遂げているという事実が重くて、読む気が起こらなかったからだと思う。 だが実際に読んでみると、確かに隠れ家での生活は変化に乏しいが、だからこそ時折行われる誰かの誕生日やクリスマスなどのイベントがどれほど隠れ家の住人の心に潤いをもたらすか、また限られた空間に閉じ込められた人々の...この感想を読む