鑑定士と顔のない依頼人の評価
鑑定士と顔のない依頼人の感想
主人公が全てを失ったラストにハッピーエンド説が成立する理由
この映画はバッドエンドか、ハッピーエンドか?この映画のストーリーを衝撃的な一言で表現すると「2次元のオタクが騙されて人生転落する話」です。視聴後のあの絶望感といったら半端ではありません。こんなに理不尽な話ってあるのだろうかと呆然とすると同時に悔しさがこみ上げてきます。しかしこの映画のラストについては、バッドエンド説とハッピーエンド説があるのです。大切にしていたコレクションを全て奪われ、仕事もなくなり、知人たちに裏切られ…こんな散々な目に遭っているのになぜハッピーエンドなのか?それはひとえに、ラストシーンで主人公ヴァージルが現実の彼女に対して想いを馳せているからです。あれだけ長い間愛し続けてきた絵画の中の美女達ではなく、自分を騙して消え去ってしまったたった一人の女性を、ヴァージルは愛し続けているのです。このラストを「哀れ」と感じるか「幸せ」と感じるかは人によってだいぶ変わってくると思います...この感想を読む
信じるものは救われろ!
どこまでが本当?いや〜なかなか見ごたえある映画でした。私は好きですね。前半にじっくりじっくり時間をかけて登場人物を見せていき、後半でどばーっと話が進んでいって、観ていてとても気持ち良かったですね。この構成をこの映画をよくしたと思います。と、前置きはさておいて。ヴァージルさん、そんなに?そんなにこんな目に遭わなきゃいけないですか?!と。笑まぁ裏でこっそり鑑定品を落札してコレクションしているのですから、犯罪っちゃー犯罪なんですが。そんなに貶められるほどかなぁ。しかし、人の恨みというのは怖いですね(そう、あの真犯人...)真犯人のビリーさん、画家の才能がないと言われ悔しかったなら画家になればいいのに!!!笑しかしビリーがロバートもクレアも味方につけてそれはそれは壮大なドッキリを。味方につけたのかそもそも雇ったのか?!彼(ビリー)は信頼できる男だと前半で思っていた自分、甘ーーーーい!よくよく考えるとビ...この感想を読む
まさかのどんでん返し
見てるこちらも騙されたこの映画は2度見たくなると言われていたが、実際に私もそうだった。ヴァージルと同じく愕然とし「騙された!」と思った。そしてその伏線は映画の様々な部分に散りばめられており、見返すと「あのシーンはそういう意味だったんだ!」と楽しめた。2度見て2度楽しいと思える映画だ。持つべきものは友?鑑定師のヴァージルはある日不思議な依頼を受ける。なんと顔が見えないのだ。仕事を進め、彼女に関わるうちに惹かれてゆく。ある日壁の隙間から覗き見たクレアの姿はとても美しかった。その日からヴァージルは彼女の虜になっていた。ヴァージルは友人であるロバートに相談したり彼女に服を贈ったりして、なんと結婚までこぎつけるのだ。しかし最終的には彼女を含め友人たちにも騙させてしまうのだ。ヴァージルに認められなかったビリー、友人の機械技士のロバート、そしてその周辺までにも。コレクションにしていた絵画は根こそぎ盗られ...この感想を読む
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