信じるものは救われろ!
どこまでが本当?
いや〜なかなか見ごたえある映画でした。
私は好きですね。
前半にじっくりじっくり時間をかけて登場人物を見せていき、後半でどばーっと話が進んでいって、観ていてとても気持ち良かったですね。
この構成をこの映画をよくしたと思います。
と、前置きはさておいて。
ヴァージルさん、そんなに?そんなにこんな目に遭わなきゃいけないですか?!と。笑
まぁ裏でこっそり鑑定品を落札してコレクションしているのですから、犯罪っちゃー犯罪なんですが。
そんなに貶められるほどかなぁ。
しかし、人の恨みというのは怖いですね(そう、あの真犯人...)
真犯人のビリーさん、画家の才能がないと言われ悔しかったなら画家になればいいのに!!!笑
しかしビリーがロバートもクレアも味方につけてそれはそれは壮大なドッキリを。
味方につけたのかそもそも雇ったのか?!
彼(ビリー)は信頼できる男だと前半で思っていた自分、甘ーーーーい!
よくよく考えるとビリーのあのヴァージルを見る目はいつも冷たく感じられる。
偽クレアの行動
偽クレアも雇われた仕掛け人なので、もちろん広場恐怖症も嘘。
にしては最初のこっそりヴァージルが忍び込んで偽クレアを見ていたシーン、一人きりになってもしっかり警戒していて演技徹底されすぎだろ!と思いましたけど。違う意味で警戒していたんですね。。
気になる点は他にも。
ヴァージルが何者かに襲われ(これもしやロバートか?!とか思ったが、そうすると偽クレアののちの行動は不自然になってしまうので、本当の強盗かと。)、偽クレアが屋敷を出るシーン。
本来なら「あぁ、私は外に出るのが怖いけど愛するヴァージルの為なら...!!」ダッシュ!
...と受け取れますが
真実は「あぁ...ここで外に出たらヴァージルに<え!広場恐怖症ちゃうやん!外出れるやん!>って思われてしまう!!どうしよう...」ダッシュ!
なんですよね。。
でもそもそも大仕掛けのトラップだったなら彼を助ける必要もないのでは?と思いますよね。
そこは本当に好意を寄せ始めていたのか、ここで死なれては困ると思ったからか...笑
後者であれば相当恐ろしい女ですね。笑
そこにいたのか、クレア!
さぁ最後の最後、本物のクレアが現れますね。
いや随分前から現れていましたが。
彼女が本当のクレアだと気付いた時は思わずおおぉ〜〜と声が出ました。笑
数字に強い女性という設定故に、この女性なんか匂うな...とは思っておりましたが、、、
ヴァージル本人が本物のクレアと認識した時はどんな気持ちだったでしょうね、もう誰も何も信じられないでしょう。。
気になるのはエンディングですね。
この映画こそ、お好きにどうぞ ですよね。
(エンディングうやむやにして自分で解釈させるやつ)
スッキリしないな〜〜
自分の中でどっちで終わらせようかな〜〜
その1。偽クレアは本当にヴァージルに心を惹かれ始めたので、カフェにやってくる。
私は本当にあなたに恋をしているわ、信じて!ハグ!!ハッピーエンド!!
その2。偽クレアはもちろんカフェにはやってこない。
誰も信じられず何もかもを失ったヴァージルはカフェの開店から閉店まで毎日毎日居続ける。孤独な余生。
うん。その2でしょうね。
その1であった場合この映画の良さは半減する気がします。
ここまでどん底に落とされたのならとことん落ちて終わって頂きたい。(ひどい)
いやしかし観終わってから、あれ?これは?ん?そっか!と脳みそ使う作品でしっかり余韻を楽しめましたね。
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