将来なんて考えてたら、今をちゃんと生きられねえぞ!
大黒シズオ
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映画レビュー数 5,784件
社会の風刺を閉じ込めた考えさせる作品主人公の大黒シズオが、会社を辞めて無謀にも漫画家を目指し出す「俺はまだ本気出してないだけ」は、バカバカしくて、思わず笑ってしまう作品に仕上がっています。しかし、実は作品の中には、社会に対する憤りを描いている作品なのです。作品の中で、きちんと職についてないとそんなに悪いのか、駄目な人間はカッコ悪いのか、弱い人間は我慢するしかないのかなど、生きていく中で誰もが抱える葛藤をコメディとして面白おかしく訴えているのです。コメディ以外でこれらのテーマを表現しようとすると、重く辛くなりますが、「俺はまだ本気出してないだけ」では、面白さが前面にあるため、ちっとも押し付けがましくありません。私は、テーマを見ている人に押し付けてくる作品が、好きではないので、私はこの作品が好きです。 ワンシーン毎に笑いを一つ「俺はまだ本気出してないだけ」は、原作がありますが、コメディを多...この感想を読む
愛すべきダメ男“シズオ”にノックアウト!こんな男、絶対に結婚したくないし、親でもイヤだし、兄貴でもイヤ。なのになんでこんなに愛しく思えてきちゃうのか?恐らくこれが世にも厄介な母性本能というやつだろう。シズオという名の愛すべきダメ男、ここにアリ!というような、私には最高にタマラナイ映画だった。親がダメだと子どもはどちらかの道に進む。それは“グレる”か“悟る”か。シズオの娘・鈴子は見事に悟っていた。この娘は将来的にも、幸せな結婚は出来ないだろうなと心配になりつつも、その深い愛に胸が熱くなった。シズオは本当に人たらしだ。なぜか周りにいる人間はみな、苦笑いしながらもシズオを優しく見守り、最終的には応援してしまっていることに気付くのだ。 “ダメなヤツ”も一周回れば“すごいヤツ”「漫画家になる!」40過ぎたバツイチ子持ちの男が堂々と言うことでは決してない。「ホントにアホだ。コイツは究極のダメ人間」...この感想を読む
この映画の主人公、「シズオ」は漫画家になりたいと言い出し、突然会社を辞めアルバイトをしながら漫画家を目指すお話です。 シズオはとても自由奔放な性格で、周りの人まで巻き込み波瀾万丈な生活を送っています。飲みに行くときは、親友の「宮田」を呼び支払いは他人任せ。娘の「鈴子」は女子高生ながら、シズオにお金を貸したりしています。私は、この映画を観たときに「もの凄く自分勝手だな」と思いました。いい年した大人がこんな事してて良いのかなと思いました。しかし、集中して観ているうちに、「人生が凄く楽しそう」と思ってきました。今の世の中では、良い大学を出ていい会社に入社する。これが1番理想的で将来が安定しているのかもしれません。しかし、それで本当に楽しいのかな?と思い始めました。それが幸せという人も沢山いると思いますが、私自身、それが100%幸せと言い切れないです。一度きりの人生だからこそ、自分のやりたい事を見つ...この感想を読む
よみがな:おおぐろしずお
よみがな:おおぐろしろう
よみがな:おおぐろすずこ
大黒シズオ
ある日、夕食をしているとき、漫画家デビューしようと決意したシズオに「この頃、漫画を描いていないようだな。お前はピンチなんだ。ちゃんと就職しろ!」と怒る父親と喧嘩したシズオは、家を出て、市野沢の家に行く。そして、お風呂に入ったシズオは、「今まで何をやっても続かないんで、きっと将来もこうですよ」とこぼす市野沢に、こう言った。
大黒鈴子
シズオは、デビュー作と担当者・村上に言われた作品を仕上げ、出版社に持ち込むが、村上は会社を退社していた。代わりの担当者から「その作品は没」と言われ、シズオは、失意から風俗店に入る。そこで鈴子と偶然会い、動揺する。失意と動揺から自転車ごと歩道橋から落ち、頭にケガをしたシズオは、病院に迎えに来た娘・鈴子と家に帰る。その途中、鈴子は、シズオになぜ風俗店でバイトしてるのか聞かれ、心中を告白した。
大黒シズオ
40歳にして漫画家を目指すべく突然会社を辞めてしまうシズオが、小学校時代からの幼なじみの宮田修といきつけの飲み屋で、漫画家になることをうちあけるシーンでの一言。