夢売るふたりの評価
夢売るふたりについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
夢売るふたりの感想
松たか子さんの、悪い表情が素敵!
「夢売るふたり」を視聴した感想です。見終わった後には、何とも言えない後味の悪さがあり、とても印象に残りました。(後味が悪いと言っても、映画の出来が悪かったという意味では、もちろんありません。)ラストシーンでの、松たか子さんの、「見てんじゃねえよ」と言わんばかりの、投げつけるような視線が特に印象的でした。貫也が収監されてしまった後、玲子の部屋の郵便受けに、札束が無造作に入れられていました。もちろん、里子が返済したのでしょうが、当然夫婦の状態も、里子の人間性さえ、お金を貰う前には戻りません。貫也がいなくなった後、騙されたそれぞれの人々は、皆再スタートを切ることに成功しています。自分の足で立って、人生の舵を切る喜びのようなものが溢れています。しかし、ただ一人里子だけは、暗い目をしています。里子もまた魚市場で一人で働いていますが、決して幸せそうではありません。犯罪に手を染め、夫を失い、生活基盤を...この感想を読む