割れずにあること、それがうれしい
高崎晴子
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ツレがうつになりまして。の名言集です。現在13件が登録されています。
高崎晴子
主人公の漫画家で結婚5年目の晴子の夫がうつ病になってしまう。そんなある日、古道具屋の主人に器が「割れなかったことで価値がある」といわれ、晴子はうつ病に陥って自分を責め、苦しめ、自殺未遂までしてしまう夫を献身的に看病する。そんな状況の中、主人公晴子が愛する夫が生きていることに感謝の念を表した言葉。
高崎晴子
二年ぶりの結婚同窓会の案内がきた。それに出たいと言った幹夫と春子は電車に乗り、同窓会に出た。そして、晴子たちの近況報告のときがきた。前回は出席できなかった理由を、幹夫が自分がうつ病になったこと、そして妻が笑顔で支えてくれたことを言ったあと、晴子は「先ほど、結婚式に読み上げた結婚の誓約を久しぶりに読み上げて、胸にこみ上げてくるものがありました」と言って、こう続けた。
高崎晴子
ある日、晴子は連載雑誌の担当編集者の君塚さんに「ツレがうつになりまして、仕事をください!」とお願いした。その後、晴子は、君塚さんから自分の元上司(この人もうつ病経験者)を紹介してもらい、仕事をもらうことができた。その日の夜、幹夫に晴子は、自分がこう言えたことがうれしかったことを伝えた。
高崎晴子
ツレの幹夫がうつ病になってしまった晴子は、ある日、喫茶店で同じ時期に同じ教会で結婚式をした女友達と会っていた。その友達は離婚していた。彼女は「これまでの気持ち、全部、否定されたみたいで辛かった。これからは一人でがんばらなきゃ」と言った。そんな彼女に、晴子はこう言って、アドバイスした。
乾坤堂の主人・川路
ある朝、幹男が真顔で「死にたい」と呟かれた晴子は、彼を病院に行かせた。診断は激務とストレスによるうつ病で、医師は「心の風邪」で治療には半年から1年半かかると診断される。上司は「忙しくて皆うつ病みたいなものだ」と辞めさせない。ある日、晴子は、行きつけの骨董屋の主人・川路さんにひとつのガラス瓶をこう言われて薦められ、瓶が「割れなかったことに価値がある」と気づいた。
高崎晴子
二年ぶりの結婚同窓会の案内がきた。幹夫がそれに出たいと言ったので、二人で同窓会に出た。そして、晴子たちの報告のときがきた。幹夫が前回出席できなかった理由が、自分がうつ病で、そんな自分を妻が笑顔で支えてくれたことであることを言ったあと、晴子は、この1年は辛かったと言いながら、結婚式の誓約を読み、私たちはこの1年で本当の夫婦になれた、と言って、最後にこう言って締めくくった。
高崎晴子
ある夏の日、幹夫が「これが人生の夏休みなのかな。子供の頃は夏休みの宿題も計画的にやれたのに、今のぼくは子供以下だね。電車も電話もダメだもん」と言うので、晴子は「そのうち、できるようになるよ」と言い、続けてこう言った。
君塚の元上司
ある日、晴子は連載雑誌の担当編集者・君塚の元上司(この人もうつ病経験者)から、実用書にいれるイラストの仕事をもらった。それが完成し、持っていったとき、その元上司から「マンガのほうで頑張ってほしいな」と言われた。春子は「連載マンガは苦手で・・・編集者というか読者が求めるものが描けない」と言うと、彼はこう言って、励ました。
高崎晴子
ある日、出版社の君塚の元上司(うつ病経験者)から、仕事をもらった。出版社から出たところで、晴子はこう思った。
髙崎幹夫
PCソフトのお客様サポートセンターで勤務している髙崎幹夫は、「できないさん」と呼ばれている三上から、幹夫の応対の件についての手紙が社長宛で届いた。部長からそれを受け取ったとき、三上から幹夫宛に電話がかかってきた。幹夫は「今、お詫びのお電話をしようと思っていました」と言い、その手紙を読んでいると、自分の名前が高崎となっていたので、三上に「人の名前ですから、間違っては困ります」と言い、こう明言した。
髙崎幹夫
「できないさんの要望は、誰にでも簡単に使えるパソコンを作れ」ということだと、幹夫が部下の小畑に言うと、彼は「分からなきゃ、使わなければいいですよ。何でもすぐに分からない・できないと電話する前に、自分の頭で考えなきゃ」と悪口を言ったので、幹夫は、こう彼に言った。
高崎晴子
うつ病と診断された幹夫は、会社に自分がうつ病であることを告げるが、会社はなかなか理解してくれない。ある日、疲れ果ててソファに倒れ込む幹夫に、晴子は「会社が病気治してくれるの?原因は会社にあるのよ。割れないであることに価値があるんだよ」と言うが、幹夫は「できないよ。みんなが困る」と言うので、こう言った。
三上隆
晴子の『ツレがうつになりまして。』という本が出版された。その反響はよかった。その中に、幹夫への講演依頼があった。幹夫はその講演で病気体験談を話した。その後、質問コーナーで、いちばん大きな声でハイと手を挙げた男性がいた。その男性は「恐縮だが一言言わせてもらいたい」と言って、こう言った。幹夫はその口調からその人があの三上だと気がつき、驚いた。満場の拍手の中、幹夫と晴子は深々と頭を下げた。
うつ病がテーマの作品は見たくなかった私現代病と聞いたことがある”うつ”という病気。何事にも、興味を示さなくなり、今まで楽しく思っていた事に対しても無感情になってしまう。涙が止まらなくなる、頭痛がする、吐き気がする。人混みの中にいられなくなる。意味もなく不安で仕方なくなる。体が重く思うように動けなくなる。布団にくるまり、暗い部屋にいると落ち着く。これは全て私自身の経験から述べたものです。私も、ツレと同じ”うつ病”です。この作品のタイトルを見た時、最初は絶対に見たくないと思いました。何故か分からないけど、この病気の気持ちが映画で表現できるのかと、何だか悔しい気持ちになったからです。うつ病を映像化したことで何になるのか全く意味が分かりませんでした。誰かのためになるのか、うつ病を世間の人に知ってもらうためか。知ってもらったところで、うつ病は良くなる訳ではないし、この映画を見ただけで、そう簡単に...この感想を読む