極道めしの評価
極道めしの感想
つまらなくはないけれど物足りないグルメ映画
グルメ映画なのかギャグ映画なのか日常映画なのか『極道めし』のジャンルを説明するのは難しい。というか、この映画の概要の説明をすること自体が難しい。ちなみにウィキペディアの説明ではハートフル映画となっているが、決してそんなことはない。『極道めし』の話のキモは、同じ房の囚人たちが、自分が一番美味いというメシを語り合う、というところにあるだろう。そのあらすじを聞いて、なんとなく興味を持って読んでみると肩透かしを食らう。最大の難点は、優勝したらどうなるかを、最初にネタバラシしてしまったところにあるだろう。ここを伏せておけば、後半まで期待感を保てるのに、序盤であっという間にバラしてしまったからつまらなくなってしまった。しかも、「おせちの好きな具をとれる」というショボさよ……。「おせちが唯一の楽しみ」という囚人のみじめさを描きたいにしても演出、シナリオ等々中途半端なので、やっぱりこの『極道めし』の説...この感想を読む
母親の料理が恋しくなる
刑務所の監房で生活を共にする5人の男達。その中の一人は「新入り」でどこか影がある。その監房のルールや雰囲気に馴染めずにいた。他の4人は年に一度しかない正月のおせち料理のおかずを賭けて「今まで食べた一番美味い飯」というお題でそれぞれの思い出話をする。話術だけで一番美味しそうにその御飯の事を語れた者が優勝なのだ。それぞれ思い出深い御飯の話をするのですが受刑者達の過去や秘密も見えてきてとても面白いです。 麿赤兒や勝村政信といった個性派俳優も出演していてバラエティー色も豊かです。看守役で田中要次が出ていてその思い出飯の話に参加する一幕があるのですが私はその話に一番喉をならしてしまいました。
食を共にする
刑務所の中で共に過ごす5人の受刑者達が正月のおせち料理をかけてトークバトルを繰り広げる。トーク内容は今まで食べた中で一番美味しかった料理の事その食事の話の中で受刑者それぞれのバックグラウンドが見えてくるある者は元ホスト、ある者は元プロレスラー。どうして刑務所の中で暮らすはめになってしまったのかが食の話で見えてくる映画を見ながら子供の頃に母親に作ってもらった夕飯を思い出したラストはとても切ないものなのだけどだからこそこの映画を嫌いにならずにすんだ劇中に出てくる食事シーンはどれも美味しそうなものばかりなので夜中に観るのは危険な映画かもしれません