殺すのと食べるのは違う。殺すのはただ命を奪うことで、食べるのは、その殺した動物の命を受け継ぐことなんだ。
太田雄馬
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生き物の命について考えさせられたストーリー、実話が元になっていたある小学校での出来事を描いています。実際にあった話だと聞いていたので、どんなものかとドキドキしながらこの作品を見ましたが、見終えた後は、心が非常に重たい気分になりました。これで良かったのだろうか、もっと他に方法があったのではないかとも思いました。この授業を行った学校、担任の先生、クラスの子供たち、みんなが本気で考えさせてくれた事に感謝しました。食べる事の意味、食べ物の有り難さ、生き物の命、食べるための命、ペットとしての命、担任の先生には難しい問題を題材とした教育をしてくれたと思います。もし自分がそのクラスにいたら私はブタとどのように接していけばいいのか分かりません。悩み続けてどんな結論を出すか、本当に難しい問題です。担任の星は、ある日子ブタを学校に連れてきて、クラスで育てようとびっくりするような提案しました。その提案に反対...この感想を読む
泣く。泣く。泣く。とにかく泣く。ブタの気持ちを思って?いやいや、子供たちの気持ちを思ってだろう。ブタは状況判断ができない。自分がこれからどうなるのか。子どもたちは分かる。ブタがこれからどうなるのか。何も分からないブタと分かる子どもたちを客観的に見る鑑賞者はただただ涙が頬をつたう。この作品は小学校を舞台としていることから学校現場で話題にされることがある。1つの命が自分たちの判断によって生かされるか殺されるか。命の行方が小学生に委ねられる。大人でも判断に躊躇してしまう問題だ。さて、ブタはどうなるのか?実話を基にした作品。鑑賞中はハンカチ必須だ。
太田雄馬
6年2組の卒業まであと7日となった日に、ブタのPちゃんを「3年生に引き継ぐ」か、「食肉センターに送る」か、クラスで話し合いをする。
星先生
6年2組の算数の授業で、星先生が生徒たちに話している。
高原校長先生
ブタを飼い始めた6年2組の保護者たちが、学校に抗議をしにやって来た。校長室で話をする星先生と保護者たち。新任の星先生を応援する高原校長先生が、保護者たちを説得する。