幸せになるための27のドレスの感想一覧
映画「幸せになるための27のドレス」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
YESと言ってしまうことの楽さ
究極に女性のための恋愛映画。いつの間にか断ること、NOと言うことが怖くなってしまっていた。断ってその場の空気を乱してしまったら、これからの関係性が悪くなってしまったら。そう考えると、YESと言って自分が我慢することの方が何倍も楽だった。だからジェーンが彼女なりのやり方で突破していく方法にはスカッとさせられる。誰にだってどうしても我慢できないことや、堪忍袋の緒が切れることがあるのだから。これを見たからと言って人生が変わるわけでは決してないけれど、少しだけ勇気をもらいながらストレスが発散できる。今の努力はもしかしたらいい方向に向いているのではないか、と考えれば、明日が少しだけポジティブになれる。
努力が報われないと感じた時にお勧め
基本的に現実感のない話は好きではないのですが、主人公の『NO』と言えない性格が、あまりにも自分と似ているせいで、つい共感してしまいました。現実では、人のために頑張っていれば必ず報われることなんてありえません。でも、せめて映画の中くらいでは、報われてほしいと思ってしまうからかもしれません。その意味で、好き嫌いの分かれる映画かなと思います。お人好しで、人のためには無理してでも頑張ってしまう主人公は、27回も友人の結婚式の立会人をしているが、自分は職場の上司を遠くから見ているだけで満足という、これまた事なかれ主義を貫いています。派手でわがままな妹が帰ってきて、上司と恋に落ちてしまい……自棄になってすべてを放り出して、そんな彼女のことをおもしろがって近づいてきた結婚記事のライターと恋に落ちる。本当にベタベタのラブコメなんです。でも、最後、立会人をした27人の友人が全員結婚式に出席してくれるシー...この感想を読む
期待しすぎたカモ・・・
「プラダを着た悪魔」のスタッフが作ったという事で、期待して見てみました。主人公のジェーンが断われない性格で頑張りすぎ。同じ日に友人の結婚式がブッキングしたのでタクシーをチャーターし、車内でドレスを着替え、どちらも花嫁の付き添え人を務めるシーンなんて驚愕!!私は「頑張った分だけ幸せになれる」というのに共感できませんでした。だって頑張り方が変で、自分の恋愛に対しては臆病で、好きな人がいつか気づいてくれるなんて夢見てるし・・・多分、現実で恋愛に臆病で、NOといえないイイコちゃんが見れば共感したり、参考になる映画だと思います。私のように、現実主義の同僚ケイシーの立場で見ていたら「よくやるわ・・・」って印象になってしまう映画だと思います。
タイトルがうまい
この映画、結末までみないと、結構主人公が悲惨で、とてもコメディとは思えないくらい可愛そうな話でした。特に、妹のテス!おい、おかあさんの形見のウェディングドレス大胆リメイクしすぎだろ!お姉さんまだ着てないんだぞ!と主人公の代わりにかなりムカムカしちゃいましたよ。優しいんです、主人公の彼女。27のドレスは友人の結婚式できたブライズメイドのドレス。ずっと捨てられずにクローゼットに取ってあるなんて、なんかものすごく親近感がわくキャラクターです。ブライズメイドなんて日本でははやらなそうですけど、(ラストまでみていけば)あのドレスをたくさん着てきたことが決して無駄ではなく、彼女自身の幸せにつながったと思うと、素敵だなぁと思いました。