マッチポイントの感想一覧
映画「マッチポイント」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
運に左右され続ける男の人生
しがないテニスコーチから一転してもともと実力のあるテニスプレーヤーだった主人公が、上流社会出身の生徒を受け持つことでその人生がどんどん変わっていく様が描かれている。監督はウディ・アレンだけど、個人的に初めてみるウディ・アレン作品だ。名前は有名で知っているのに、監督作品を観るのはこれが初めてというのは何となく不思議な感じがする。主人公であるクリスを演じているのは、ジョナサン・リース・マイヤーズ。どこかで観たことがあるなと思ったのは、「ミッション・インポッシブル3」での出演だった。彼の特徴的な青い目は、今回の「マッチポイント」ではあまり目立たない。これはちょっと損しているかなと思ったところだった。「ミッション・インポシブル3」ではそれほど印象に残らなかったのは、あまりにも偉大なシリーズであるからかもしれない。今回の「マッチポイント」は彼の出世作ではないかと思いきや、他にも有名な役どころの映...この感想を読む
スカーレット・ヨハンソンの魅力がすばらしい
コメディではないストーリーこれはウディアレンのコメディじゃないタイプの作品でした。プロテニスプレイヤーをリタイヤし、今後の不安を抱える男がテニスコーチの職にありついたところ生徒でやってきた大富豪の息子と友だちになり、さらにその友だちの妹と相思相愛となるというドラマ仕立てですね。ところがその兄の恋人に一目惚れし、妹と結婚し人生の安定を取るか、セクシーな兄の恋人と一緒になって愛欲を取るか。男としては男冥利につきる困った問題が物語の核になります。そのうち、兄は恋人と別れ、また再会することになって、密会を重ね、ついには子供ができてしまうという事態に。流れは複雑になっていきます。さてさて、離婚を迫られる男。なかなか妻に言い出せず、解決方法は、その女を殺すことということになっていきます。これはまあ、ありきたりの展開ではあります。そこで一計。殺人を、強盗巻き添え殺人に見せかけるということを思いついて...この感想を読む
強運を持った男の話
運最初の冒頭部分からテニスのボールがどちらに落ちるのか、それで勝敗が決まることもあるとまずは[運]についての語りからこの映画ははじまります。プロのテニスプレイヤーだった主人公クリスは選手生命に終止符をうち、ロンドンのテニスクラブのコーチとなります。そこでお金持ちのトムと親しくなり、その妹で後に妻となるクロエそして不倫相手になる当時トムの婚約者であったノラと出会います。このノラ演じるスカーレットヨハンソンさんがとても美しい!すごく妖艶で目が印象的な女優さんだなって思います。クリスとクロエとトムとノラで食事する場面でまた運の話に!恋愛映画としてみてましたが、一番のテーマは運なんだってここで確信しましたね。順調に運の強さでクロエの家族に認められつつあった主人公ですが、偶然オーディション前のノラと道で出会い自分の演技に納得できなかったノラに誘われ一緒に飲みに行くことに。ここでノラの不運な人生をク...この感想を読む
それなり
なかなか面白い映画ですかね。最近の映画は題材が不足し、漫画や小説を映画化した作品が多く、芸術作品としてはどうだろうと思う作品が多い中でこの映画はウディアレン自信が脚本を書き監督をしてこれだけの作品を作ったというのはとてもすごい才能だと思う。自分はウディアレンの作品はインテリアとマッチポイントしか見たことないけどウディアレンの映画は作品の題名と内容がとてもマッチしていてそして何かに兼ねた部分が随所にちりばめられていてとても素晴らしい映画だと思います。小説でありがちな設定かもしれませんが監督オリジナルの映画でここまで出来た作品はあるようでないと思います(特に最近の映画で)。ウディアレンの映画がずっと評論家から賞賛を受けているのはなんかわかる気がします。