模倣犯の感想一覧
映画「模倣犯」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
面白くない。
原作とあまりに違い、ラストの違いにもう笑ってしまうというか…何ともお粗末な映画だなと思いました。私は、原作『模倣犯』が、宮部みゆきさんの作品の中で、一番好きな作品だっただけに、映画を観てドン引きしてしまいました。こんなに違うものが出来るものかと、びっくりしてしまいました。原作通りの映画を作って欲しかったです。それを観てみたいです。残念です。SMAPの中居さんの演技も特に嫌いではないですが、違う話観ているようで、途中から笑ってしまって、もう、何が何だかよく分かんなくなってしまいました。最後は爆死するし、めちゃくちゃすぎです。
中居君がんばるも、残念!
中居正広が犯人・ピースを、津田寛治がその相棒・ヒロミちゃんを熱演。この二人は、思わぬ組み合わせながら、人物像にぴたりとはまっていると思いました。特に、ヒロミちゃんはピースに依存し、彼の真似をしている…という設定をムリなく感じさせていました。違和感を憶えたのは山崎努と木村佳乃の役どころ。この映画の「落としどころ」をどこにしたいのかが、彼等の役の位置づけによってさっぱりわからなくなってしまいました。原作はいろんな意味で「人を食った」話です。それが、山崎努と木村佳乃の常識的な役柄によって、ヘンにヒューマニズムを発揮しようとする話になってしまいました。ラストにいたっては、ほとんどギャグであります。「ATARU」もそうですが、彼は非常にクセのある役にこそ馴染む役者のはずなのに、存在をもてあそばれてしまった感すらあります。いろんな役者を揃えておきながら、残念な映画になってしまいました。この感想を読む
悲しい作品 なぜこんなことになったのだろうか
制作は2002年で、決して昔々の映画ではないのです、円谷プロがウルトラマンを作ったように、オーソン・ウェールズが市民ケーンを作れたように、資金が無くても良い物は作れるのですが、なぜこんな事が起きたのか、私は知りたい。宮部みゆきが原作で、読んでから見ましたが。。。。腕がコロンと発見されて、その腕の操作が始まり、犯人が暗いところでぶつぶついいながら工作をしてるのが見れるのですが、なぜか彼はテレビ電波をのっとり、世の中にコンニチハと顔を出します。そこで警察の調査に挑戦してあざ笑うのです、見て見てという気持ちは十分に判ります。タイトルが模倣犯でコピーキャットナ訳ですが、不思議にもやってることがテロ行動ですから、なんだろうか不思議な物です。最後に自爆するのですが、これも何とかできなかったのかなと残念に思えます。日本の映画は良いものが沢山在るのに、良い監督がこのようにコケル理由を知りたいなと思います。この感想を読む
映像化は難しかったのでは?
原作では事細かに犯人の心情や周辺の人のこと、被害者のことなどが書かれているのをどう映像化するのだろうと気にはなっていました。最初の方は原作と似たような感じの進み方だったけれど、途中から「ん?」と思うところがちょこちょこと出てきました。途中からはピースが心理士として述べるところがメインで、被害者周辺の心情や犯人(加害者)のことも端折りすぎててよく分からないというところもあったのが残念。特に最後のピースが去る場面、頭がバーンと爆発(首が飛ぶ)シーンはどう考えても「これはいらない気がする」という感じがしました。もっと良い終わり方ができたのではないかと原作を読んでいる方としてはちょっと残念でした。