ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-のあらすじ・作品解説
ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-は新潮社週刊コミックバンチにて2009年12号より連載を開始した、神崎裕也による青年漫画である。2010年8月の週刊コミックバンチ休刊に伴い、2011年3月号より月刊コミック@バンチへ移籍した。2015年5月の時点での既刊は20巻。累計発行部数200万部を超える人気作である。 この作品は、幼い頃に大切な人を何者かによって殺害された2人の少年がその事件を隠ぺいした警察に復讐を誓い、それぞれ警察組織、暴力団組織に入り込んで事件の真相を追っていく復讐劇を主軸に、複雑に絡み合う人間模様を描いたサスペンスストーリーである。 2015年1月から3月にかけてテレビドラマ化され、TBSにて放送。実写化は連載当初よりこの作品がドラマ化されるなら自分が演じたいと熱望していた生田斗真の発案、企画によるもので、生田はイクオの幼馴染で相棒の段野竜也役にプライベートでも親交の深い小栗旬を指名。復讐心を抱え、信じられるのはお互いだけという切ない関係性を見事に熱演した。
ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-の評価
ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-の感想
後半、終わり方がなんとも。
各登場人物のキャラが立っていてよかった。主人公である龍崎イクオ、段野竜哉はもちろん、第二署の各登場人物や犯人までがしっかりキャラが立っていてよかった。前半に起こる各事件の被害者、犯人の趣味嗜好や考え、生活環境など細かな点で主人公の2人に類似点や接点があるところが、推理漫画を読んでいるようにも感じてとてもドキドキした。通常の刑事物の漫画と違い、サックリ犯人を殺してしまうところか潔くて、イクオと竜哉の目的は「結衣子先生の復讐」そのために「金時計の男を見つける」事に徹底しているのだな、という印象がとても強く残ってよかった。イクオ、竜哉、美月の立場の変化、心境の変化が良くも悪くも分かりやすかった。イクオが重体で入院しているとにに、今までの事件被害者が多様にお見舞いに来ていたことで、イクオの「警察」に対する気持ちが変わっている事がよく分かった。イクオの、弱者を放っておけない性格から首を突っ込んでい...この感想を読む
表の世界と裏の世界のふたりに引き込まれる漫画
ドラマ化もされ人気だった原作の漫画です。主人公のふたりの男性は一方が警察官で一方がヤクザ。ふたりは幼い頃、同じ孤児の施設で育っています。しかし、自分たちの母親のように慕っていた施設の女性が、何者かに殺害されてしまいます。警察は権力を駆使し、この殺害事件をもみ消してしまいます。大切な人を奪った犯人を裁くことができない。幼いふたりは理不尽な事件のもみ消しを受け入れることができません。事件をもみ消したとされる「金時計をつけた男」にたどりつき復讐すべく、ふたりは大人になります。一方は警察官として、もう一方はヤクザとして。決して交わることのない表の世界と裏の世界で協力しあい、名実ともに手に入れ、「金時計の男」の正体を暴くべく奮闘します。「警察とヤクザ」。決して交わることのない表と裏の世界のふたりが協力しあう、という設定に惹かれました。そのため、どの推理漫画よりもよりアクションや心理戦が入り混じり...この感想を読む
ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-の登場キャラクター
段野竜哉
よみがな:だんの たつや 性別:男性 所属:我孫子会系三次団体、松尾組の若頭。 性格:常に冷静で思慮深く、シビアで打算的な性格。 特徴:背中に2頭の龍のウロボロスの入れ墨を入れている。 価値観:自身の復讐以外には強い関心を示すことは少ないが、イクオをサポートするために自ら積極的に動いて協力を惜しまな...
龍崎イクオ
よみがな:りゅうざき イクオ 所属:北川喜一郎警視総監のSP 性格:基本的に優しく仲間思い 特徴:常人離れした運動能力を有している 価値観:凶悪犯や悪徳権力者など自分の許せない人物に対しては容赦がない。 物語上での目的:15年前の事件の全貌を暴くという目的を隠すため、間の抜けた言動を取る冴えない警官を...