表の世界と裏の世界のふたりに引き込まれる漫画 - ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-の感想

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ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-

3.503.50
画力
4.25
ストーリー
3.25
キャラクター
3.75
設定
3.50
演出
3.75
感想数
2
読んだ人
2

表の世界と裏の世界のふたりに引き込まれる漫画

4.04.0
画力
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
4.0

ドラマ化もされ人気だった原作の漫画です。主人公のふたりの男性は一方が警察官で一方がヤクザ。ふたりは幼い頃、同じ孤児の施設で育っています。しかし、自分たちの母親のように慕っていた施設の女性が、何者かに殺害されてしまいます。警察は権力を駆使し、この殺害事件をもみ消してしまいます。大切な人を奪った犯人を裁くことができない。幼いふたりは理不尽な事件のもみ消しを受け入れることができません。事件をもみ消したとされる「金時計をつけた男」にたどりつき復讐すべく、ふたりは大人になります。一方は警察官として、もう一方はヤクザとして。決して交わることのない表の世界と裏の世界で協力しあい、名実ともに手に入れ、「金時計の男」の正体を暴くべく奮闘します。「警察とヤクザ」。決して交わることのない表と裏の世界のふたりが協力しあう、という設定に惹かれました。そのため、どの推理漫画よりもよりアクションや心理戦が入り混じります。「組織」というのは決して単純なものではありません。組織が大きくなればなるほど、人間も感情も複雑化します。しかし、巨大な組織に立ち向かう人間は、実際にはいないのではないでしょうか。そうやって正義や仁義を忘れ、ずるい人間ができあがっていくのです。主人公たちのふたりが信じる正義を仁義を貫き、巨大な組織に立ち向かっていく、複雑な設定ながらもすかっとする漫画です。

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他のレビュアーの感想・評価

後半、終わり方がなんとも。

各登場人物のキャラが立っていてよかった。主人公である龍崎イクオ、段野竜哉はもちろん、第二署の各登場人物や犯人までがしっかりキャラが立っていてよかった。前半に起こる各事件の被害者、犯人の趣味嗜好や考え、生活環境など細かな点で主人公の2人に類似点や接点があるところが、推理漫画を読んでいるようにも感じてとてもドキドキした。通常の刑事物の漫画と違い、サックリ犯人を殺してしまうところか潔くて、イクオと竜哉の目的は「結衣子先生の復讐」そのために「金時計の男を見つける」事に徹底しているのだな、という印象がとても強く残ってよかった。イクオ、竜哉、美月の立場の変化、心境の変化が良くも悪くも分かりやすかった。イクオが重体で入院しているとにに、今までの事件被害者が多様にお見舞いに来ていたことで、イクオの「警察」に対する気持ちが変わっている事がよく分かった。イクオの、弱者を放っておけない性格から首を突っ込んでい...この感想を読む

3.03.0
  • こはちこはち
  • 297view
  • 1296文字
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