ボーン・コレクターの感想一覧
映画「ボーン・コレクター」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
息もつかせぬ怖さ!傑作です!デンゼルがカッコいい~!
この映画を観て、タクシーが怖くなりました。 冒頭のシーンが今でも忘れられなくてトラウマです・・・ この映画が怖いのは、本当に日常に潜んでいる恐怖だから、自分の身にもあたかも降りそそぐ気がするからかもしれません。 タクシーに乗っただけなのに、出れなくて殺されちゃうとかないよね本当。 あと、蒸気で焼かれちゃうとか、しかも淡々と殺してしまう本当に残忍で恐ろしい殺人ですが、だからこそ観る者を惹きつけるというか、ゾクゾクして面白い作品なんだと思います。 デンゼルも、まったく動けないものの喋り方から考え方まで役柄とはいえ、彼にはオーラがあり本当にカッコいいんですよ~。 最後はハラハラしましたが、デンゼルならやってくれるだろうと信じてしまう彼のカリスマ性が、まさにこの映画にピッタリな人でした。 彼じゃなかったら、ここまで面白くなかったかも~。ぜひサスペンス好きの人は一度観てみてください!
首から上だけの存在感
連続猟奇殺人事件に、寝たきりの身体で挑む元捜査官の活躍を描くミステリー。原作リンカーランライムシリーズの1作目を映画化した作品です。今作で、ほぼ全身が動かなず寝たきり状態の元特別捜査官リンカーン役をデンゼルワシントンが熱演しております。役柄のため、ほぼ表情と声での表現しかできない状況にもかかわらず、その演技力で、存在感を如何なく発揮できています。また、リンカーンのパートナー役の女性警官アメリアの役を、当時初の主演というアンジェリーナジョリーが、これまた素晴らしい演技で熱演しています。ただ雰囲気、キャスト、演出と高いレベルで良く出来上がった作品だとは思うのですが、真犯人の登場にちょっと「?」といった印象。でもしかし、全体的によい映画だと思いますよ。
アンジェリーナ・ジョリーが女優として、役として才能を開花させた瞬間
この作品の見どころは、まず女優としての才能があるのに埋もれてしまっているアンジェリーナ・ジョリーと、これまた能力があるにも関わらず街の巡査に留まっているアメリアを重ねているところです。アンジェリーナ・ジョリーはこの作品で、劇場公開作品初主演を果たしており、ここから『17歳のカルテ』、『トゥーム・レイダー』等で名女優としての階段を上っていきます。そして、役としては辣腕のライム捜査官によって見事に才能が花開き、事件解決に導くわけですね。作品の内容は、まあまあというところでしょうか。デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーというキャストをつかい、そのやりとりは大変面白いものの、肝心の事件自体はうすっぺらで突っ込みどころが沢山あります。ラストで明かされた犯人とその復讐の動機がいまいち一般的にわかる出来事でなく、インパクトが少ないです。詳細が述べられていないので、もしかしたら犯人に感情移入...この感想を読む
アンジェリーナとデンゼルの豪華キャストでサイコサスペンス
キャストはもちろんのこと、脚本がすばらしいと思います。これは、デンゼル・ワシントンが好きで、彼の作品をたくさん観ていた頃に知った映画です。安楽椅子探偵として人気を博していたリンカーン・ライムという探偵小説が原作になっていると聞いたことがあります。その小説を読んだことが無いのでデンゼル・ワシントンが適役なのかはわかりませんが、映画そのものでのデンゼルは、私の期待するアクティブさはありませんでしたが(だって、映画の間ほとんどベッドの上!!)、ベッドにいながらにしてアンジェリーナと協力しあって捜査を進めていく話はとてもおもしろかったです。アンジェリーナの優秀な捜査官としての働きぶりにはホレボレさせられます。また、役どころのせいなのか、今よりもう少しアフロアメリカンな雰囲気というか、ネイティブアメリカンというか、少し土くさい雰囲気とでも言うようなテイストが漂っていて、それもまた魅力的です。くる...この感想を読む
デンゼル・ワシントンの知性が光る作品
デンゼル・ワシントン扮する敏腕捜査官ライムは、事故により半身不随の生活を余儀なくされていた。ある日パトロール警官のアメリア・ドナヒュー(アンジェリーナ・ジョリー)は、男の惨殺死体を発見した。証拠を残した手際のよさからライムに認められ、助手に任命される。捜査を続けていくと、犯罪現場には奇妙な骨片と紙片が見つかる。これが犯人からのメッセージと気づいたライムたちだったが、第二の殺人事件が起こってしまう。ライムはすぐにドナヒューと協力して捜査を続けると、1900年代の古い出版社のロゴマークが捜査線上に浮かんできた・・・・・・。デンゼル・ワシントンの作品の中でも好きな作品です。趣向は違いますが、東野圭吾のガリレオシリーズをもっとホラータッチにしたような作品というと想像がつくと思います。デンゼル・ワシントンの演技は安定感があるので、彼の出演作はすべてチェックしています。共演はアンジェリーナ・ジョリー。彼...この感想を読む
アンジェリーナが若い
ある日、工事現場で男の他殺死体を発見する。そこから死体の骨の一部がとられている他殺死体が連続で発見される。下半身不随のベテラン刑事にデンゼル・ワシントン、その刑事の指示どうりに動く女刑事にアンジェリーナ・ジョリー、このアンジェリーナが若くて美しい。また女が誘拐された、刑事たちは、誘拐された女の居場所がわかって向かうが、ぎりぎりのところで殺されてしまう。地下の熱い蒸気が出る前に縛られていて、暑い蒸気によって、焼き殺されていたのだ。殺し方が残酷です。生きたまま骨を取られたり、ネズミに食べさせたりと、ストーリーも飽きることなく楽しめます。サスペンス好きには、ぴったりな映画です。
使えるものは頭脳、さすがアメリカ映画だ
1999年公開のアメリカ映画、監督はフィリップ・ノイス。主演はデンゼルワシントン、腕利き科学捜査官が捜査で怪我を負い、首から上と指一本しか動かせない設定、女性刑事役のアンジエリーナジョリ。主人公のライムは寝たきりで生命維持装置が必要となるかもしれないと言う危惧を覚えている。尊厳死という言葉と、人間の意志と言うものを強く感じさせる作品だ。彼は彼に挑戦する犯人と戦わなければいけないのだが、この犯人も驚くような接近を図る。主人公の頭脳に挑戦を挑む病院の技師は、まるまるの健康体、対するライムは頭脳と首から上と、指一本。さすがだなと思わせる展開になるのだが、やはり最後の戦いは頭脳で決定する。ここら辺はさすがにアメリカである、お涙頂戴で終わらない。最後まで戦いなのだ。
不気味な怪事件に挑む寝たきりの探偵
旅行帰りの富豪夫婦が流しのタクシーに乗り込んで、誘拐される事件が勃発します。たまたま夫の死体の発見に遭遇した女巡査が手際よく証拠集めと現場保存をし、それが主人公である病気で寝たきりの主人公の目にとまり、捜査協力することになります。主人公は病気で人差し指と首から上しか動かすことができず、身辺の世話は介添えの人にやってもらっています。しかしそのずば抜けた知性で警察に協力するいわば「安楽椅子探偵」の役割を果たします。冒頭の事件はただの誘拐身代金と思われていたのが、夫人も残酷で周到なやり方で殺害され、猟奇的な連続殺人であることが判明します。捜査を続けるうちに捜査関係者にも危険が迫り、ついには主人公その手に魔の手が・・・世界的なベストセラーを映画化したものです。一般的なミステリーですが、主人公の特異な設定がとても独創的だと思います。