夢を追う大切さ。今の若者、子供に見せたい映画
ロバート・ゼメキス×ジョディ・フォスターが贈る地球外生命探査ロマン。 誰も空を飛ぶことなどできないと世間が思っていた中、飛ぶことに成功したライト兄弟を取り上げ、宇宙人との接触がなぜ馬鹿げていると言い切れるかと問い詰めるジョディ・フォスター。 たしかにその通りで、今現在はそんなこと絶対叶えられないと思っている課題も、すぐ先の将来には達成どころか当たり前になっているなんてことはよくあります。 科学技術はいつ成就するか分かりませんからね、夢を追い続けて辛抱強くやるにつきます。 私は生物で研究者をやっていましたが、将来の収入の安定を考慮し諦めてしまいました。 子供のころからの夢を追い続けながら仕事ができる科学者。 一方で、科学はビジネスとしての側面も持つわけで、利益を齎さなければ費用は出ず結果も出せない、地位はあがらず学界を追われる立場にという負の循環が起きます。 道は大変ですけれど、今の若者、子供にはぜひ目指してもらいたいですね。 科学技術を進歩させるだけでなく、適切な倫理観をもった優秀なサイエンティストが増えて、素晴らしい未来となることを願っています。 ところで作中に出てきた、「単純な説明ほど正しいものである」という言葉。 これは14世紀の哲学者オッカムが多用した『オッカムの剃刀』という原理。 説明に不要な部分を切り捨てることから、ケチの原理とも呼ばれています。 「神は宇宙を創造したのち自己の存在証明は放棄した」 「よりどころを求めて存在しない神を人間が作った」 どっちが単純で正しい理論か。 私は無神論者ですし、科学者としてやってきた側面、やはり見ていないものは信じません。 が、否定もしません。 地球外生命体がいることは証明できていないけれど、いないこともまた証明できていませんからね。 地球外生命体の存在に関する結論も上手く暈かし、地球外生命体のビジュアルも上手く誤魔化して、誰からも反感を買わない素晴らしい出来の映画だと思います笑 にしても北海道にあんな設備を秘密裏に作ってしまうとは笑 まあ、国産は安心ですよー笑 気に食わないのはジョディ・フォスターが泊まったホテルの内装、警備員。 ありゃ日本じゃないだろ笑 なんで外国人から見た日本人って中国風なんだろう笑 それからワームホール通るのにあのポッドの構造は無理があるし(詳しくは知らないけど振動でぶっ壊れるくらいだから)、ジョディ・フォスター自身の訓練とかしたのだろうかと不安になる。 とにかく宇宙に行くのに無防備すぎたとこかな笑 全体的には本当にいい映画だと思います。
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