セブンの感想一覧
映画「セブン」についての感想が14件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
一番の驚きは、最初の被害者のデブが、本作の脚本家だということ。
1度見た作品ですが、猟奇殺人ものだったなという記憶しかありませんでした。ただ、かなり評価の高いスリラーですし、デビッド・フィンチャー監督なので、見返してみました。結論、製作側は凝ったつもりだと思いますが、かなり薄っぺらいスリラーだなと感じました。ただの死体ゴロゴロ殺人、日本人には到底理解できない動機。殺人はほんとに坦々と行われ死体がゴロゴロでてくるだけ。被害者の生前の顔がわからず、どんな人物だったかに迫るシーンもありませんし、殺害シーンもありませんから、まったく被害者や犯人の感情に移入することができません。別にそこらへんのクズどもを殺してるだけですし。その点『SAW』はゲーム参加者1人1人のストーリーを細かく設定しているので、罪人であっても「あーこのくらいのことをやってた人間だから殺されても仕方ないな」とか、殺害シーンでは「これはちょっとやりすぎじゃないか、かわいそう」とか見る側は思う...この感想を読む
トラウマになった映画
余談ですが、ブラピがめっちゃカッコいいです(笑) 若いってのもあるけど、雰囲気あるし、すごく難しいシリアスな役だったと思いますが、見事です! しかし、若干今回この映画を観たことを後悔しています。 何年経っても、七つの大罪で殺される被害者のシーンが忘れられないくらい衝撃的でした。 この映画を観た後は、一切の食欲出ませんね。 ただ何か「羊たちの沈黙」を思い出してしまう映画だなあと。殺人鬼がめちゃめちゃ賢くて、残酷で強い・・・気持ち悪いし怖いけど最後まで目が離せませんでした。 最後のシーンは「え?」ってなってショックでした。 ありえない流れではないけど、どうにかして助かる気がしていたんですよね。 どこかに希望をもっていたというか、ハッピーエンドで終わってほしかった。 でも、あれが更なるリアルな恐怖を生み、本当にトラウマになりました。 何しろ、サスペンスの傑作だと思うので残酷なものが大丈夫な方は...この感想を読む
最低でも二回は観たい
ラストシーンが話題になった映画といえば、デヴィッド・フィンチャー監督・ブラッド・ピッド主演の、映画ファンなら見ていて当然のこの作品でしょう。後のフィンチャー作品に共通する、「予測できないラスト」「予測できても、信じたくないラスト」「壮絶な後味」が、この一作に凝縮されています。七つの大罪に準えられた連続殺人を描くストーリーは、一つ一つの殺人が強烈で、キリスト教徒には馴染み深く、「わかっているけどわからない」という展開が続きます。そして最後の殺人。 若手の刑事・ミルズと、ベテランのサマセット。二人の主役がいますが、片方に感情移入することで、映画を二回以上楽しめるつくりになっています。後味は悪いですが、少なくとも二回、見ることで、本作は正当に評価できるかと思います。
予想以上に衝撃的
衝撃的だということは分かって見ていたけれど、これほどだとは思わなかった。特にラストは、「え?本当に?こんなことあるの?」と思いながら見ていたし、内容が頭に入ってくるというよりは、衝撃的だった、という感情が最後に残った。結局、少し時間を置いてまた見直した。2度目ということでラストは覚えていたから、それまでの流れを確認するように見たが、分かれば分かる程、そこまで残酷にする必要があるのかと思ってしまう。日本人にとって宗教はなじみが薄いし、キリスト教と聞いても詳しいことは分からない。だから、これほどに残酷なことをしながら7つの大罪になぞらえようとする気持ちも全く分からない。映画としてのクオリティーは高いと思うが、後味は同じくらい悪い。
宗教絡みは日本人にはちょっと難しい?
キリスト教の中にある7つの大罪をモチーフにした作品。日本の映画で宗教が絡むとちょっと牽制されてしまうので、あまり馴染みのない作品に戸惑う人も多かったようです。7つの大罪を成し遂げるために今までいろいろな殺人をしてきたが結局7つめの大罪を成し遂げたのはブラッド・ピット演じる刑事のミルズだった。6つ目の大罪、「ENVY(嫉妬)」でミルズが羨ましかった犯人のジョンはミルズの妻・トレイシーを殺害。そしてそのトレイシーの首を切り落とし箱に入れ、宅配でミルズへ届けるのだ。トレイシーの首を見たミルズは「WRATH(憤怒)」でジョンを殺害、そこで7つの大罪が成立するというものでした。最後は誰も浮かばれないという作品で煮え切らない部分がありました。
日本人には馴染みがあまりない
日本で宗教の話ってちょっとタブーの様な気がする。宗教に入っているってだけでその人は「変な人」扱いされてしまいますが、よその国は違う。宗教に入っているのが当然、信じる神様がいて当然なんです。ただどっちが良いかだなんて人それぞれで一生結論なんて出ませんがこの映画をみるかぎりでは宗教じゃ人は救えないって思ってきちゃいますだからといって宗教が悪いとかではなく人間そのものがもうダメなんですよねそんな事を思いながら見た映画ですストーリー的には次はどうなるの?その次は?といった感じで気になって仕方がないといった感じでラストはもう…そうきたかーって感じでした。オススメです
名悪役
7つの大罪を巡る事件に翻弄される、二人の刑事の物語を描いたサイコサスペンスの傑作。その完成度の高い脚本や演出は素晴らしいの一言です。自分の中で、サイコサスペンスというジャンルに本格的に火をつけてくれた一作でもありまして、羊たちの沈黙すら観たことのなかったヒヨっこを、完全に虜にしてくださった思い出深い作品だったりします。やはりサイコサスペンスたるもの、悪役のサイコさんっぷりが、その映画の評価を左右すると言っても過言ではないでしょう。今作での悪役ジョンドゥを演じるケヴィン・スペイシーの名演ぶりは、観る者の心を、文句なしに容赦なく震え上がらせてくれるほどの出来栄えだと思います。もちろん、主演のブラッド・ピットやモーガン・フリーマンの演技も素晴らしいですので、未見の方はぜひぜひ一度はご覧になってください。
衝撃の結末
最後にどんでん返しがある作品ですが、あまりにも衝撃すぎましたぁ。キリスト教の7つの大罪、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つをキーワードに狂気的な殺人を繰り返していく犯人は、羊たちの沈黙並みの恐怖感を味わえましたね。人間誰しもが心のどこかに持っているこの大罪であるからこそ、見ていて恐怖が倍増なのだと思います。さらに犯人自らの命をもかけて、この殺人ストーリーを完結させようとしているあたりも、なかなかの狂人ですよね。あの頃のブラッドピットのまだまだ若くて小生意気な刑事役がマッチしていて、素敵です。今でも強烈に記憶に残っていますが、もう一度見たいとは思えないです。その位結末が衝撃すぎました。
まずまず
まずまず面白かった映画ですかね。サスペンス映画として観た場合、展開がなんだか行き当たりばったりで伏線も何もあったもんじゃないと思いました。特に図書館の貸し出し記録で犯人が分かってしまう展開は安易過ぎます。その後犯人が自首して来たり、ラストの展開もとってつけたようでなんでそうなるの?って感じです。せめてそこに至るまでに何らかの伏線が張ってあればいいんですが、唐突過ぎです。 世間では評価が高いようですが、カッコ良いタイトルクレジットや映像美にちょっと踊らされてるんじゃないでしょうか? 犯人のキャラも異常者というより中二病から抜け切れてない引きこもりという感じでレクター博士とは雲泥の差です。ちょっと辛口に言ってしまいましたが、前述したように映像は綺麗だし、タイトルクレジットは何度もリピート再生してしまうくらい魅力があるのでそこだけでも観る価値はあると思います。
想像のサスペンスですね
かなり現実ぽくて展開などもスピード感があるので割合いい映画ですが、内容が腑に落ちません、そんなことあるのかというくらい現実とかけ離れていますので、最初に見た時は理解出来ませんでした。内容は七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件です、その事件をかれが捜査し追い込みます。先鋭的な映像センスで進行します。犯人の目論みは成功し、彼の正体も動機も不明のまま事件は終結。雨の中、犯人は逮捕・連行され、主人公は絶望感に包まれるのだった。なんだかよくわからないこの終わり方が良いのでしょうか、未だによくわかりませんが、見た感じは悪い映画ではありませんでした。おもろいですが、よく分からなかったです。
犯人は刑事に自分の口をふさがせた
経験豊かで見識の深いサマセット(モーガン・フリーマン)と若いミルズ(ブラッド・ピット)の両刑事が「七つの大罪」を基にした事件を扱うストーリー。この作品を見ているときに抽象度を上げて行かないと、何を指して何を意味するのか判らなくなるから、絶えず観客にのんびりさせてくれない。これは謎解きと同時に、パブロフの犬の様に次はどうなると言う展開を学習する。意味が判らないと人には恐怖は起こらない、恐怖は学習するものだからだ。考える事が好きなお方には楽しめますが、感情バリバリの感情でしかモノを見ることが出来ない人とご一緒にご覧にはならない方が宜しいかと存じます。正義とか審議なんて物が在ると言う人には、この作品は面白くないでしょう。七つの大罪もですが、キリスト教には「十戒」と言うものも有ります。近親相姦はギリシア神話の時代から罪とされていました。
あんまりひどいじゃないか
一度見たらもうおなかいっぱい、最期の場面がインパクトがありすぎて、物語の大半はそこに結び付けるためのこじつけというか、おまけにしか思えません。たしかにショッキングでセンセーショナルで話題になったのは必然と言えますが、良い映画だったかと言われると私的には疑問です。宗教的な知識が前段階としてあるかどうかもこの映画の評価をわけるポイントになると思います。ただ、7つの大罪がこんな曲解されて、短絡的に無差別に人々が殺されていくのは違和感が残ります。そして、最後の殺人はもう意味不明です。いやがらせもここまでするかって感じです。衝撃のラストとかいってあんまりひどすぎるわ!って思いました。巻き込まれたすべての人たちが可愛そうです。映画の世界でよかった。
サイコサスペンスの秀作
表題のセブンはキリスト教の七つの大罪を示します。その罪に沿うような形での連続殺人が次々に起こってきます。いわゆるシリアルキラーとか異常殺人鬼の起こす残虐犯罪です。それを二人の刑事が追求していき、一時は犯人の確保に至ります。しかし最終的に残った大罪のひとつこそが物語を締めるにふさわしい凄惨なものでした。犯人の計画通りにクライマックスは収束していきます。ブラッドピットの演技は見事ですし、凶悪犯罪が展開していく中で、映像は引き込まれるように凝った作りがあります。何より周到に練られた脚本は全体を通じて見事であり、最後に伏線はこうだったかと理解できる結末になります。この手のサイコサスペンスものが苦手な人には、かなりの残酷描写もあるので避けたが良いかもしれませんが、作品自体は優良な一品です。
キリストの7つの大罪になぞらえた連続殺人が舞台の物語
キリスト教の七つの大罪になぞらえた連続殺人事件が舞台の物語。ベテラン刑事であるサマセットと新人刑事のミルズがその事件の犯人を追います。ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの演技が素晴らしく、また、演出も見事です。ただのサスペンスではなく、考えさせられる構成となっており、かなり見入ってしまいました。スリリングでドキドキ感と恐怖感を味わうことができます。最後の結末は驚きと、納得がありました。こうきたか、という感じです。ヘリからのカメラワークがよかった。キリスト教の欲が題材という事ですが、日本人でも楽しめますよ。様々なサイコサスペンス・ホラーを見て来ましたが、これはすばらしい作品のひとつです。