ルームメイトのあらすじ・作品解説
ルームメイトは1997年に中央公論社からノベルズ版で刊行され2006年に文庫化された日本を代表する推理小説作家、今邑彩によって生み出された作品である。2013年11月に映画化されたが本作が彼女にとって初の映画化であり、同年9月には漫画化もされている。監督は「アナザーAnother」や「今日、恋をはじめます」などの古澤健である。ひょんな事から出会った二人の女性を北川景子と深田恭子が演じている。見ず知らずの他人が同居生活を送るルームシェアで、仲良くなった女2人が相手の恐ろしい姿を知り恐怖に陥っていくサスペンスフルなホラー映画である。身近な存在が一瞬にして恐怖の存在に変わっていくスリルある展開と、最後のどんでん返しがこの映画の見どころである。 全国193スクリーンで公開となり、公開から2日間で興行収入4767万3400円を記録し、観客動員数は3万5795人であった。また、興行通信社の調べによると映画観客動員数で当時初登場第9位となっている。
ルームメイトの評価
ルームメイトの感想
予測不能の狂気
ルームシェアを題材にしたストーリーなので、わりと身近に起こり得るような話です。といってもあそこまでサイコな女性はなかなかいないでしょうが。ジェニファー・ジェイソン・リーという女優さんがけっこう恐い演技を見せてくれます。最初はわりとよくあるような風景から始まりますが、後半へ進むにつれてだんだんとサイコサスペンスとして盛り上がっていき、ラストはとても緊張感のある展開になっていきます。基本的にアパート内が舞台なのでスケール感はありませんが、映像や演出などよく作り込まれている印象で安心して観れますね。観たのは何年も前ですが、未だにサスペンスのなかでは一番面白い映画です。
ルームシェアって難しい・・・
同棲していた彼氏とケンカして彼氏を追い出した後、ルームメイトを募集して、自分とは正反対の地味な女性ヘディと同居することになったアリー。最初はうまく行っていたのに、ヘディが少しずつ狂気的な本性を見せ始める、怖い映画です。でも実は女同士って、こういうのあるよね・・・。アリーとヘディ、元々外見的には共通点など全くないのに、ヘディがアリーの真似をし始めて、いつの間にかそっくりになっています。「リプリー」のジュード・ロウとマット・デイモンはかなり無理があったけど、こっちはかなり説得力がありました。アリー役のブリジット・フォンダは、ヘディ役のジェニファー・ジェイソン・リーに完全に食われてたと思います。ブリジットも悪くなかったけど、ジェニファーが怖すぎました、しかもちょっと同情してしまうし。