過去のある女性弁護士と生命の危険にさらされる少年との、心のふれあいや絆を通して描く、ジョン・グリシャム原作の映画化 「依頼人」
アメリカ映画のジャンルの中で、キャリア・ウーマンと子供の心のふれあいや絆を描く作品がいくつかあります。ジーナ・ローランズが演じた「グロリア」では、彼女によって救われる少年に、「グロリア、あんたはすごいよ。タフで、クールで、優しくて」と感嘆させるし、キャスリーン・ターナーがカッコいい女探偵に扮する「私がウォシャウスキー」では、殺される父親から預けられた少女に、「だらしのないおばさん」と罵られながらも、タフな行動力によって、結局は全幅の信頼を勝ち取ることになるのです。このように、少年も少女も、女主人公を母親のように慕う結末は、彼女たちが、「愚かな男どもよ、ザマを見ろ」と言っているようにさえ見えます。アメリカ随一の法廷サスペンス小説のベストセラー作家で、「ペリカン文書」などで有名なジョン・グリシャムの原作小説の映画化「依頼人」も、過去のある女性弁護士と生命の危険にさらされる少年という組み合わ...この感想を読む
4.54.5
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