人生の節目となる瞬間は自分ではそれと分からない
ムーンライト・グラハム
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フィールド・オブ・ドリームスはW・P・キンセラの小説「シューレス・ジョー」を原作とし、監督であるフィル・アルデン・ロビンソンが脚本も担当した1989年のアメリカ映画である。日本ではアメリカ公開翌年の1990年に公開されている。 この物語は、主人公がある日トウモロコシ畑の中で聞いた、「それを作れば、彼が来る」という不思議な声を信じ、大切なトウモロコシ畑に野球場を作ったことから起こるファンタジーを描いた作品である。ケビン・コスナー演じる主人公のレイ・キンセラをはじめとして彼を見守る家族、そして主人公が若い頃に喧嘩別れして一度も会わなかった父親との関係などの家族の絆を、極めて淡々とした演出ながら見事に描き出した作品である。タイタニックやアバターなどの作品を担当した、ジョン・ホーナーの音楽も心地よい彩りを作品に添えている。 本作品は、第62回アカデミー賞に作品賞などの3部門がノミネートされたほか、第14回日本アカデミー賞の最優秀外国語作品賞を受賞するなど世界の各国でも高い評価を受けた作品である。
ファンタジーとはちょっと違う理解ある妻とかわいい子どもに恵まれ、小さな農場を経営し、平凡だけど幸せに暮らすひとりの男が、自分を信じて非常識な夢を叶えるという感動のファンタジー・・・というのとはちょっと違う、1989年公開の作品。統合失調症の主人公の話かと思えばそうでもなく、妻アニーの夢の中にもアプローチしてくる“不気味な存在”の声から物語が展開する。仕舞いには、小さな娘まで予言をしてしまう。不思議の国のアリスよろしく、すべては一瞬の幻だったという設定なのだろうか。人生の折り返し地点に立ち、このまま終わりたくないとの主人公の心情が見せた、覚めない妄想だったのだろうか。映画を観終わったあと、そんな風に思えた不思議な作品だった。サブタイトルは、“失ったものたちは帰ってくる~若き日の父に姿をかえて~”となっている。映画の中でも“ゴースト”という表現が使われていたが、いくつかのシーンでは悪い夢でも見...この感想を読む
野球の母国、アメリカのベースボール映画のハートウォーミングストーリーの金字塔です。1990年前後の何とも儚い、夢が終わりそうなそんな雰囲気が伝わる映画です。主人公のトムハンクスは幽霊の声を聞いてトウモロコシ畑を野球場に変えてしまいます。当然、周りからは白い目で見られます、そして、経済的にも困窮してきます。しかし、その球場では往年の名プレイヤー達の幽霊がやってきてプレーしているのです。主人公の家族しか見ることの出来ない夢の様な話です。最期に主人公と死んだ父親とのキャッチボールシーンは野球っていいなと思わせてくれ、また、夢を追い続ける大切さを教えてくれます。
かなり内容は地味でしたが感動します。というのは登場する主人公が大の野球マニアでその彼の夢の話なのです。ケビン・コスナー主演です。内容は、ある日の、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声を聞きます。野球場を作りなさいとのことでしたが、その言葉から強い力を感じ取った彼は家族の支持のもと夢を叶えるためにそこに野球場をつくります。ここまではなんだかオカルトみたいな話ですね。最終的には彼の憧れた野球スターなどが現れ、そこで野球をプレイするという夢がかないます。ゆっくりな展開ですが、ところどころ泣けるシーンが有り純粋な野球マニアの夢が叶う。という真っ直ぐな思いに感動します。
ムーンライト・グラハム
主人公のレイに、過去の試合を振り返りあと一歩で夢が叶うという瞬間を逃し、どう感じたかと質問され、こう答えた。