ポーランドの映画作家アンジェイ・ワイダ監督のレジスタンス三部作の1本「灰とダイヤモンド」
ポーランドの映画作家アンジェイ・ワイダの「灰とダイヤモンド」は、イェジー・アンジェイェフスキの同名小説の映画化で、「世代」「地下水道」とともに、ワイダ監督のレジスタンス三部作の1本だ。東欧のジェームズ・ディーンと言われ、鉄道事故で早逝した若き天才俳優ズビグニエフ・チブルスキーが、戦争中は対独レジスタンス運動に青春を燃焼させ、戦後はテロリストとなって悲惨な末路を遂げる青年を鮮烈に演じ、スタイリッシュな映像とともに、この作品を青春映画の傑作にし、世界の映画史に燦然と輝く名作になったと思う。1939年9月、ヒトラーのドイツが侵攻し、第二次世界大戦が始まった時、アンジェイ・ワイダ監督は13歳だった。 直後にスターリンのソビエトが東から侵攻し、ポーランドは分割され占領された。 そして、戦後、映画監督になったワイダ監督は、自伝の中で語っています。 「死者はものを言うことができないので、死者に声を貸し与えてやる...この感想を読む
5.05.0
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