告白の感想/考察/ネタバレ

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告白の感想一覧

映画「告白」についての感想が12件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

それはラストシーンの一言に象徴されている

命は重いか、軽いか。その答えは、みんな知っています。重い(と言わなければいけない)ことくらい、みんなわかっているのです。でも、なぜ人を殺してはいけないのか。一度くらいは疑問を持ったことありませんか。私は自分が本当の意味でその答えを知っているのかどうか、正直分かりません。この作品は、「命は重いんだよ」と言っているのではなく、軽くないとしたら重いのか?とでも問いかけているように感じました。子を殺された母親。母を殺す子。殺すことで母の愛を獲得しようとする子供。いずれも母と子の関係性の中で、命の重さに関する問いと闘っています。ある人にとっては重い命が、別の人にとっては軽い命で、「命の重さを知ってほしい」と言っている先生ですら、殺されたわが子のために誰かの命を軽んじる。家族殺しの少女に憧れる女生徒、ミズキは自分の命の重さも分からなかった。でも、それが人間の動物的な自然さだと思います。だからこそ、...この感想を読む

5.05.0
  • 70view
  • 414文字

誰も救われない。。

原作が2009年本屋大賞を受賞したという事で、小説を読んでから映画を拝見しました。中島哲也監督の色鮮やかな映画のイメージとはまた違い、何とも映画の暗い内容にあった映像美が新鮮で良かったです。はじめ、松たか子さん演じる教師森口が、生徒達を目の前に、名指しはしないものの、皆が誰だか分かるように犯人のした行い、素行を話しますが、そのシーンに使われていた音楽がとても明るい曲で、森口の表情、内容とのギャップがまた怖さを強調してました。 また、少年Aの修哉クンの生い立ちが、こんなにも彼の人格を狂わせてしまったのかと思うと、何とも心が痛いです。 原作では、1つの章ごとに、別々の登場人物からの視点で物語が書かれている形になっていて、そこも大変面白いポイントでしたが、映画だとやはりそういう進め方は出来ないのかぁ。と。省かれている点もあり、私は小説派だなぁと感じました。ただ、最後のクライマックスの爆発シーンな...この感想を読む

4.54.5
  • しましましましま
  • 85view
  • 445文字

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