キャンディマンのあらすじ・作品解説
クライヴ・バーカーの小説「血の本」シリーズの「マドンナ」に収録された短編「禁じられた場所」を、自らが製作総指揮にあたり映画化した、1992年公開アメリカのホラー映画。後に全3作のシリーズとなる。 監督は「ハマースミスの6日間」のバーナード・ローズ。 都市伝説の研究をしていた大学院生のヘレンは、ダウンタウンに伝わる伝説”キャンディマン”について調査していた。それは鏡に向かってその名を5回呼ぶとキャンディマンが現れ、鉤爪で殺されるという伝説だったが、噂を信じていなかったヘレンは、その儀式を実行してしまうが…というストーリー。 むやみに殺戮する殺人鬼ホラーとは一線を画した作品。 黒人差別により惨死した黒人奴隷がキャンディマンとなる陰惨なシーンは憐れで衝撃的であり、それを知的で大柄な黒人俳優トニー・トッドが見事に演じ、今シリーズや「ファイナル・デスティネーション」でもそういった役柄を演じるようになる。 ヘレン役は「デューン/砂の惑星」「サイドウェイ」のヴァージニア・マドセン。