風と共に去りぬの感想一覧
映画「風と共に去りぬ」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ビビアンリーの輝き
この映画は4時間近くあり、観る時には意気込んで観ないとダメな映画だ(トイレに行っておくことを忘れずに)。私はやるべきことが全て終わって落ち着いてゆっくりできる夜に観ることにしている。かなり昔の映像なので、映像の鮮明さはない。しかし、主人公スカーレットオハラを演じているビビアンリーの輝きで満たされた4時間になる。とにかく、主人公の負けん気の強さがすごい。元々はお金持ちの家に産まれて何不自由ない生活をしていたのに、いきなり戦争が開始され、母親の死や、愛していた故郷の土地がボロボロになったことをきっかけに彼女に元々あったが眠っていた負けん気の強さがここで呼び起こされる。「もう二度と家族を飢えさせません、どんな方法を使っても」と、荒れ果てた故郷の土地で決意する彼女の姿には鳥肌がたった。それ以降の彼女の生き方は、本当にどんな方法を使ってもお金を稼いでいた。愛していない人との結婚など、女性としては尊敬...この感想を読む
ハリウッド不朽の名作。
マーガレット・ミッチェル原作の小説を映画化した歴史大作。19世紀アメリカの南北戦争という激動の時代を生き抜いた女性、スカーレットの波乱に満ちた半生を描いた作品。壮大なスケールの物語に、気性の強いスカーレットが負けていません。ビビアン・リーの存在感は大きく、決して好かれる性格ではないスカーレットが、彼女独特の魅力で可愛らしく見えてくるのが不思議です。周りの人を不幸にしても我が道を行く彼女の生き方には賛成できませんが、誰にどう思われようと、最後まで自分を貫き通す勇気、強さを持つ素晴らしさを教えてくれた作品でした。4時間という長さを感じさせない、永遠の名作です!
壮大でロマンティック
本当にこのスカーレットを観たら、今後この物語を映像化することはできないのではないだろうかと思うくらい完璧なスカーレット。小説の中から呼び出されたかのようなレット・バトラー。アメリカ南部の大農園でのヨーロッパ貴族をお手本にしたような生活と敗戦により何もかもが無くなったところから這い上がっていく課程。もともと原作も面白いのだけれど、この完璧な2人のキャスティングにより映画がより生き生きと仕上がっていると思う。宣伝ポスターなどにもよく使われるスカーレットとレットのアトランタ脱出後の別れのシーン、「神様を証人として誓います。生きている限り自分も家族も決して飢えない、飢えさせない。」と誓うシーン、言うまでもなく最後の「tomorrow is another day」、決め手の場面も数多く、永遠に残る作品だと思う。
ハリウッド超大作
アメリカ南北戦争時代のジョージア州を舞台にした超大作。原作の小説もボリュームがありますが、この映画はそれを忠実に再現していて、本当に見ごたえがあります。主人公のスカーレット・オハラは全米オーディションが行われたという大掛かりな映画。ヴィヴィアン・リーが演じたスカーレットは映画史上に残る名演技です。スカーレット以外も、レット・バトラー他主要キャストがはまり役ばかりです。炎上シーンや兵士の遺体が市街地に並べられたシーンなど、とにかく映像のスケールも大きいので、DVDで家で見るよりも、映画館で一度は観ることをお勧めしたいです。リバイバル上映などが行われたら、ぜひ行っておくべき!