オルフェのあらすじ・作品解説
オルフェは1999年にブラジルで2000年に日本で公開されたブラジルのラブロマンス映画。 ヴィニシイス・ヂ・モライス原作による舞台劇を映画化した作品である。 監督及び脚本はカルロス・ヂエギス。 ブラジル音楽(ブラジリアン・ポップス)の大御所・カエターノ・ヴェローゾが金作の映画音楽製作に参加している。 脚本にはヂエギスの他にエルマーノ・ヴィアナ、パウロ・リンスなど他2名の脚本家が執筆に参加している。 主演はレゲエバンドのボーカルとして活躍していたトニ・ガヒートでヒロイン役のパトリシア・フランサとともにこの作品で映画デビューを果たす。 他共演者はムニロ・ベリシオとゼゼ・モッタ。 この作品はリオデジャネイロでミュージシャンと強豪サンバチームの一員としてのして二束のわらじをはいているオルフェにはミラという恋人がいながらも、自分が住む街にサボを訪ねてやって来たユリディスという美しい女性に一目惚れしユリディスもオルフェに対して惹かれるようになるが…という内容となっている。
オルフェの評価
オルフェの感想
現代風にアレンジされ、泥臭い恋愛要素にまみれたギリシャ神話
現代風にアレンジされたギリシャ神話「オルフェ」とは、ギリシャ神話のオルフェウス伝説を現代風にアレンジした、1951年制作のフランス映画です。主人公はフランス現代風にアレンジされたギリシャ神話の詩人オルフェ。生と死それぞれの世界の境をまたいで冒険する彼の姿からは、現世からは計り知れない夢の世界に憧れるという詩的テーマを感じます。それゆえ、幻惑的な作品となっています。主人公オルフェが普段から通う「詩人カフェ」に、「王妃」と呼ばれる女性が現われます。オートバイにはねられたオルフェの友人でもある詩人セジェストの遺体を、王妃は自らの館に運びました。そこでセジェストは死の世界から蘇り、王妃と共に鏡の中に消えました。こうしたテンポで進められる展開は現実離れしており、理屈で理解することは大変に困難です。監督は、詩人としてもしられるジャン・コクトー。ストーリーと同時に、コクトーの特撮技術を駆使した映画撮影も...この感想を読む