愛の狩人の評価
愛の狩人についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
愛の狩人の感想
青春が幻影であり、愛が幻想にすぎない時代の男の虚しさを、アメリカの精神風土の荒廃の中で強烈に描いた 「愛の狩人」
この「バージニア・ウルフなんかこわくない」「卒業」「キャッチ22」などの名匠マイク・ニコルズ監督の「愛の狩人」は、ある種の傑作だと思う。だが、恐らくこの作品は、女性にとっては残酷極まりない映画になっていると思う。とにかく、徹底して"男の真実"を描き、本質的に女性を拒否しています。この映画は、1940年代後半に青春期を過ごし、いま"中年"と呼ばれるようになった男たちのセックス・ライフをたどっていきます。性格の全く対照的な主人公たちは、東部の大学時代からの親友同士。この二人は、美しい女子学生スーザン(キャンディス・バーゲン)に目をつける。純情派のサンディ(アート・ガーファンクル)がおずおずとスーザンにアタックすれば、肉体派のジョナサン(ジャック・ニコルソン)は、ひそかに素早く手を出して、先に彼女をモノにしてしまう。だが、スーザンは、結婚相手に純情派のサンディを選ぶ。そして、数年後のニューヨーク。いまは社会...この感想を読む