哀愁のあらすじ・作品解説
哀愁(Waterloo Bridge)は、1940年に公開されたマーヴィン・ルロイ監督のアメリカ映画。原作はアメリカの劇作家であるロバート・E・シャーウッドの同名作で、ロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーが主演を務めた。配給はメトロ・ゴールドウィン・メイヤー。 第一次世界大戦中のイギリスを舞台に、ウォータールー橋で出会ったイギリス軍大尉のロイ・クローニン(ロバート・テイラー)と踊り子のマイラ・レスター(ヴィヴィアン・リー)との哀しくも美しい恋模様を描いたラブロマンス映画である。 北米で125万ドル、その他海外でも121万ドル以上の興行収入を記録した大ヒット作品。日本でも1949年に公開され、1953年には舞台を日本に映したリメイク作「君の名は」が公開されるなど、日本にも大きな影響を与えた。また、主演の1人であるヴィヴィアン・リーは後年、自身が出演した映画の中で最も好きな作品として本作を挙げたとも伝えられている。
哀愁の評価
哀愁の感想
ビビアン・リーが美しい
ビビアン・リーが最高に美しいです。「風とともに去りぬ」もよかったですが、ビビアン・リーの美しさはモノクロの本作のほうが際立っていると思います。物語はすれ違いの悲恋ですが、今の次代ならあっけらかんとやり過ごす人もいるようなところですね。運命の残酷さというか非常さを感じてしまうところです。家柄(身分)の違いや自分の過去がいつか愛する人を苦しめることになるだろうと考えていくヒロインの心の動き、そして彼女が最後に選んだ運命の結末。あまりにもやるせなくなります。前半、恋に落ちた二人の幸せそうな様子が余計に結末の哀しさを盛り上げているようです。冒頭、立派な身なりの軍人がイメージに合わないマスコットを握り締めて何やら回想するところ、何も説明はされていませんが、きっと彼は生涯独身であったろうなと勝手に予想してしまいました。
哀愁の登場キャラクター
ロイ・クローニン
よみがな:ろい・くろーにん 国籍:イギリス 所属:イギリス軍将校大尉 性格:誠実 特徴:誠実でありながらスマート 母:マーガレット 恋人:マイラ アイテム:ビリケン人形 婚約者:マイラ 故郷:スコットランド