哀愁の評価
哀愁についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
哀愁の感想
ビビアン・リーが美しい
ビビアン・リーが最高に美しいです。「風とともに去りぬ」もよかったですが、ビビアン・リーの美しさはモノクロの本作のほうが際立っていると思います。物語はすれ違いの悲恋ですが、今の次代ならあっけらかんとやり過ごす人もいるようなところですね。運命の残酷さというか非常さを感じてしまうところです。家柄(身分)の違いや自分の過去がいつか愛する人を苦しめることになるだろうと考えていくヒロインの心の動き、そして彼女が最後に選んだ運命の結末。あまりにもやるせなくなります。前半、恋に落ちた二人の幸せそうな様子が余計に結末の哀しさを盛り上げているようです。冒頭、立派な身なりの軍人がイメージに合わないマスコットを握り締めて何やら回想するところ、何も説明はされていませんが、きっと彼は生涯独身であったろうなと勝手に予想してしまいました。