神様ドォルズの評価
神様ドォルズの感想
闘いの結末がとても苦い
かわいいイラストに似合わぬアクション表紙のかわいさに騙され、タイトルのドォルズに騙され、手に取ったこの漫画。なんか大学生の男の子がかわいい女の子に勇気を振り絞って愛の告白でもするんだろうかと思ったら大間違い。エレベーターの中で首をはねられた人の死体を発見する…まさかのホラー?かと思いきや、実はその殺しは男の子の故郷が原因で起きた事件だった…ほんと、はじめに手に取ったときはかわいい系の漫画だと思ったんですよ。なのにアクションアクション…疲れた。案山子を操ることのできる隻と呼ばれる人間があがめられる村で、人殺しや覇権争いが絶えなかったわけで。その小さな村で、いろんないざこざがありました。それは村にとっては生きていくうえで割と重要であったことは確かだけど、すごく小さいよね。匡平みたいに村を出ることもできなくはなかったわけだ。日々乃さんのお父さんだってそう。村と関わりを絶とうと思えばできないわ...この感想を読む
すべてを燃やされたからリセットされるのか
神の意志か人間の意志か表紙に騙された人、たくさんいるだろう?私もその1人。かわいらしい子たちが登場する、ほんわか系の漫画だと思ったのに…まさかの壮大アクションバトル!ドォルズってかわいいお人形さんじゃないのか?冒頭で匡平が日々乃に告白してラブラブするのかと思ったのに、完全にバトル漫画だった。あのエレベーターの中での首はね事件は相当なインパクトを持っていた。物語は、案山子という巨大な式神とそれを操る人間同士の争いを描いている。空守村の特殊な森の木から創られる案山子は、隻という村の人間によってのみ操ることができ、人間には難しい重労働な作業を手伝ってもらったりしていたという。しかし、隻は選ばれた人間しかなることができず、案山子が人間を選ぶ。それによって優劣ができ、小さな村の中で血生臭い争いも起きてきた。もはや、操る神が望んだ村の崩壊なのではないかとすら思えてくる。窮屈な世界で、その中だけで栄...この感想を読む